佐々木内科医院

がいらいこばなし

(バックナンバー)

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がいらいこばなし



758.お盆休みで良かった!?

「ついに、うちのまちでもクラスターが発生しちゃったね!」

施設接種でご一緒した、とあるクリニックの院長先生です

「でも、もうすぐお盆休みに入りますからね・・・」

自分的には、お盆休みでそれなりに人流が増えて、さらに拡大しないか

心配ですよね・・・というニュアンスだったのですが

「そうだね、診療所はお盆休みで(患者さんを)診ないですむからよかったね」

「えっ、そっちすか!?」

まあ、言われればそんな気持ちもなくはないですけどね(あるんかい!)

757.熱中症との戦い

この夏は猛暑日が既に一週間近く続いています

畑や自宅で倒れて救急搬送される方が続出

「うちは古いからクーラーつけられませんって断られました」

「冷房あるけどとうさん(夫)がいやだって言うからつけてないです」

「僕はカラダ鍛えてるから、熱中症とは縁がないんです」

「夏休みなので毎日体育館で部活やってます」(運動禁止です!)

「足腰鍛えなきゃって今朝も山に登ってきましたけど」(脳梗塞の方です)

う〜ん、熱中症は一線越えると救命できない深刻な病気です

暑さ以外に、沢山敵がいることがわかりました

756.換気に「注意喚起」

アクリルシールドに空気換気も重要とのことで対策しました、が

空気清浄機のモニター「空気の汚れ発見しました、キレイにしますね」

なんかのせりふに触発されて「一体空気の汚れって何?」と思い

二酸化炭素濃度が一つの指標となるようです

CO2モニターを置いてたら、どんどん上昇して危険域です

「マジっすか」

以来窓を双方開けて気流を作り換気を意識しています

なにしろわかったのは、ひたすら二酸化炭素を吐き出しているのは

ヒューマンボディ、つまりわたしでした・・・ヒュ〜

755.黒歴史(苦労歴史)?

コロナワクチン接種会場でもあるあるですけど

予診票に、結構病歴を書かない方はいます

「既往歴とか、今病気はないんですね?」

「はいそうです、まっ睡眠時無呼吸って言われてるけどね」

「えっ、じゃあ病院に行ってるんじゃないんですか?」

「まあ、毎月機器のリース代を払いに行ってるだけだからね」

「そうですか・・・」

胃がんで全部摘出していても大腸がんで人工肛門でも、書かない

まっ、いわゆる個人情報ではありますけど

754.リスじゃあるまいし

「かたづけものをして、背中が痛くなったわけですね」

「そうなんです、しばらく様子見たけど良くならなくて」

「背骨のレントゲンみると、いわゆる骨粗鬆症で骨が薄くなっているし

ここんところがつぶれてしまってる、圧迫骨折ってやつですね」

「大丈夫でしょうか?」

「本来は整形外科に行かないとですけど」

「ええ、お薬は毎月貰ってるんですよ」

「あれっそうなんだ、いわゆる骨を上部にする薬と、痛み止めじゃないですか?」

「腱鞘炎だって言われて貰ってます」

「飲んでいても痛いんですか」

「いえ、今はあんまり痛くないです」

「じゃあ、なんで痛み止め貰ってるんですか」

「また痛くなったらどうしようって、心配なもんだからつい」

「そんな『お腹空いたら心配だから、あんパンをいっぱい買っておこう』ってしますか

リスじゃあるまいし・・・

753.石は石でも

「なんだか腹が痛くて、こないだ救急に行ったら胆石だって言われたもんで、もしか又かなと思って」

「胆石ですか、あれ〜ここでまえにエコーやったときは見つかってないなあ」

「急にいたくなって行ったら、オシッコの管みたいなの入れられてさ」

「オシッコの管ですか?」

「うん、それで、すこしよくなったけど、石を壊すには隣町に行かないと出来ないって」

「それって、もしかして尿管結石、じゃないですか。腰のあたりが痛かったんじゃない」

「うん、そうです。あれー、確か胆石って言われたような気がするけど」

「で、その後泌尿器科に通ったんじゃないですか」

「そうだ、しばらく薬を貰いました」

医者にすれば間違えようがないですけど、素人には区別つかないかもです

752.案ずるより・・・

「コロナワクチンを予約できたんですね」

「はい、今度の日曜日です」

「病名の処に、高血圧、糖尿病と書いて、さらさらのお薬はのんでませんから」

「先生、ところで、最近、高齢者の誤嚥性肺炎が増えてると言いますが」

「はいっ!?」

「あれはどういうことですか?」

「・・・ご自分が心配なんですか」

「ええ、まあ」

「寝たきりの弱った方がなりやすいもので、あなたのように一人で歩いて話も出来るような方は、まずならないでしょうね」

「そうでしょうか」

「心配だけしても何にもなりません、なんなら身体を鍛えることをしたらいいでしょうね」

751.自己矛盾

街頭でのありがちなインタビューのニュース

「今日はどんなご用事ででかけてきたんですか?」

「いえ、久しぶりに買い物をしたいなと思って」

と若い女性

「でも、コロナが怖くて外になんか出られないんですよ、まったく」

・・・でも、こうして外出しているからインタビューされるわけで

まっ、だからって責めてるわけじゃないんですけどね

750.心配停止

「年よると、いろんなことができなくなるって実感だね」

「まあね、老眼で耳が遠くなり、おしっこは出が悪く・・・」

「それもそうだけど、ほら、最近あれができなくなってさ」

「あれってなに?」

「えっ、だからあれだよ」

「だから、なんだよ(まさかそっちじゃないだろな)」

「そうだな、何だっけ」

「オレに聞くな」

「こうやってすぐに想い出せなくなる」

「もうオチになっとるけどな」

「そうだ、心配できなくなったんじゃ」

「心配できない!?」

このこばなしの将来が心配になってきた、ところで心配してるんのは誰じゃろ

749.敗戦の弁

某選挙で次点となった方がご挨拶に

「誠に皆様にはご迷惑をおかけしてすいませんでした」

「いえ迷惑なんて別に、お疲れさまでした

ただ、あえて苦言を申させていただくならばですね」

「!?」

「結果判明の後の報道はいつも’ひとえに私の力不足です’と言われる

皆様に非はないのですと、日本人的な発想と感じますけど

貴殿に一票を投じた多くの人々の信託を受けたのですから

現場を回ってこれこれの声を多くいただきました、当選者には

ぜひこの民意を聞いて政策に反映していただきたいくらいなことを

メディアに露出できる最後のチャンスにぜひ発信してほしかった」

「・・・そうかもしれません、その発想はなかったですね」

タコ的ゴーマニズム宣言でした

748.肩こりとの全面戦争

「せんせい、わたしは肩こりがひどくて、いままでにあらゆることをしてきましたのよ」

「ほう」

「整形外科に行って頚椎とか調べてもらってそっちはだいじょうぶと

脳神経外科に行ってMRIで調べましたが異常ありませんでした

眼科に行ってまぶたが下がっていると見えないので身を乗り出すからと

まぶたの手術までしましたが変わりません

はり・きゅう・マッサージに行って・・・」

「ちなみにストレッチとか柔軟体操とかは」

「週に一回ストレッチ教室に行ってます」

「まあ、週一回じゃなくてもタダで家で毎日やれますけど」

「りょうしんJなんとかも飲んでましたが効かないのでやめました」

「そんなにお金や時間かけなくても、温泉行ったり散歩したり」

「ええ、散歩したり作業したあとはすごく良くなるんですよね」

「ほら答え出てるじゃないですか、絶対改善しないわけでないなら

日々、散歩して作業して暮らしていればいいんですよ」

そんなものと肩怒らせて戦わないで、バンザイして降参するんです

747.そのままの君でいて

老人ホームの回診です

「どうですか、お変わりないですか?」

「せんせい、わたすは、どういうふうになればいいんだすか?」

「えっ!?」

「わだすは、どんなぐあいになればいいんだすべ?」

「ははは、そのままの、○○さんでいればいいんですよ、

(それにはなんの努力もいらないでしょう?)」

「んだすか、せばいがったす(そうならよかった)」

悩みの根源のヒントを教えられる回診(改心?)なのです

746.酒飲みの試験紙

出張での会合帰りの電車の中で

「缶ビール買ってきたんで先生も一杯やりませんか?」

「ああビールね、ぼくはいいや、飲まなくても大丈夫」

「2本あるのでどうぞ、僕一人で飲んでもあれだし」

「いや、自粛で飲み会がなくなったら、飲まなくても良いことに気づいたんだ

むしろお酒は嫌いかもしれないって」

「えっ、でもこれまでは結構飲んでましたよね」

「まあね、ストレスもあったしさ、でも家では飲まないんだ」

(オレはほぼ毎晩家飲みしてるんだけど・・・)

「そうですか、うらやましい・・・」

そこで一句「自粛して わかるおまえは本当の 飲み助だよと 友が言う」

745.NO天気でいこう!

「せんせい、私ね昨日雨が降ったでしょう、だから足がビリビリっと痛みました」

というのは施設にいるリウマチの方

「そうですか、やはり雨模様だと傷が痛む、というかんじなんですかね」

また、とある日

「せんせい、今日は雨が降ってるのに痛くないんですよ、なんでですかね」

「どうでしょう、温度が高いから、雨よりも気圧の関係ですかね」

「○○さん、せっかく痛くないんだからいいじゃないですか」とスタッフ

「そうですね、雨が降ると痛む、って思い込んでいると、ほんとに痛むかも

だから、あんまり気にしないでいたら良いんじゃないですか?」

能天気ならぬNO天気(天気を気にしない)でいいじゃないですか

744.知事と風紀委員長

「皆様には、さらなる自粛と自己管理を求めるものであります」

毎週・毎日繰り返される記者会見とメディアのニュース

逮捕や監禁、銃撃戦に催涙弾が飛び交う他国に比べればいいかもですが

各自の「良心?」に下駄を預けることになるわけです

小学生の時に風紀委員長になりました、当時は可愛いものでした

「廊下を走らないでください」

「私語はしないでください」

「遅刻しないでください」

これを、どうしたら「守って」もらえるのか、悩みました

今ならわかります

・・・無理です(するひとはするから、Q.E.D)

743.時間をかければいい?酒飲みの自己弁護3

「検診で指摘されたんですね、随分肝機能が悪いですね、ちなみにお酒は飲みますか?」

「そうですね、500ミリリットルの缶ビール一本くらいかな」

「そうですか、ただ中性脂肪も高いし、血圧も高め(体型は・・・)」

「ちょっとお酒控えてみます」

「じゃあ日記つけて、その後で再検査してみましょうか」

(3ヶ月後)

「血圧は少し高めくらいですかね、この 中x7 ってなんですか?」

「中ジョッキです」

「7杯!?」

「ええ、でも、週末に時間かけて飲んでますから」

「いやいや時間かけても同じですから(俺より飲んでるし)・・」

ギャル曽根に栄養指導しているような気がしてきました

742.コロナワクチン予想:君は打つのかい編

「君は医療従事者だから、優先接種の対象なんだろ、いいよな」

「コロナ患者に接しない医療者は後回しにしろって言うコメンテーターもいるけど」

「順番を決めなきゃいけないほど、前線が迫ってるように感じないからね、日本は」

「確かに、生死を決する、エボラ出血熱が身近に迫ってるかのような煽り方ではある」

「ところで、きみはもちろん打つんだろう」

「まあね、打たなきゃ示しがつかないじゃないか」

「なんだか気乗りしない言い方に聞こえるけど」

「ぶっちゃけ、優先接種といえばいいけど、人間モルモットでもあるわけで」

「ははは、やはりそう思うのかい」

「P社ワクチンはmRNAを体内に注入し細胞内でウイルス蛋白を製造させ、抗体を作る

いまだかつてこんな機序で働くワクチンはなかったからね(以下自粛)」

741.コロナワクチン予想:ディスり編

「どうしてこの街にはワクチンが入ってこないんですか」

「ベット数が世界一なのに、医療崩壊するって軟弱すぎません?」

「あなた、みんな我慢してるのになんで旅行したり会食してるの」

2020年、日本の超過死亡数は、世界でも珍しく減少しています

心疾患・脳血管障害・悪性新生物など、感染症だけでなく減っているのです

ムードやメディアに流されず、情報を客観的に評価して

後の世に(これも気にしなくて良いのですけど)ヤレヤレと言われないよう

風邪をひかないタコの世迷い言なのです

740.コロナワクチン予想:自治体レース編

「本日、一番接種率が高いのは秋○県大○市です、64%ですね・・・」

毎朝ニュースで流れるようになりました

やはりというか、あちこちの市役所には連日苦情の電話が

「なんで、うちらは接種が進まんのじゃ」

「このままじゃ、また流行したらどうするんですか、責任取れるんですか?」

などなど、なぜ、世界的には奇跡的に回避できているこの国で・・・

あえていいたい、メディアはもう少し賢くなれんものかのう・・・

739.コロナワクチン予想:接種証明書はなんのため?編

外国ではすでに接種した人に「接種証明書」なるものを発行し

ないと映画館や公共施設が利用できない、飛行機にも乗れないとする動きです

予防効果100%でないとか異論はありますが、接種を奨励する意味もあるでしょう

しかし、感染者数が人口の1%にも満たない我が日本では

健康で元気な方の動きすら制限されてしまうでしょうね

これが新たな差別や「錦の御紋」とならぬことを祈りたい

「え?と、接種証明書はお持ちですか?」

「いえ、持ってませんが」

「すいません、そういう方は当院ではお断りしているんですよ」

「え!!病院なのに」

そうならないと良いんですが

738.コロナワクチン予想:基礎疾患って編

ワクチン接種の優先順位の一つが「基礎疾患の有無」

感染した場合の重症化率が高いと言われています

例えば、糖尿病、高血圧、心臓病、免疫不全などなど

なかでも「肥満」もリスクファクターとされていますが・・・

「基礎疾患で優先ということですね」

「ええ、そうです」

「なにか持病や治療中の病気があるんですね?」

「いえ、でも見たとおり太ってますし、メタボだって言われています」

「・・・ただ、太っているというだけでは」

「えっ、肥満者は重症化リスクが高いって聞きましたけど、だめですか」

こういう想定もしていかんと、ですかね

(現時点でBMI30以上で線引するようですが)

737.コロナワクチン予想:コールセンターパニック編

ワクチン接種の予約のためにコールセンターが設置されました、が

「私は、対象ですか?いつから打てるんでしょうか?」

「案内きたんだすばって、なくしてしまったんだす」

「仕事休めないんですけど、休日に打ってもらうことはできないんでしょうか?」

「施設に入所している親なんですけど、誰が会場につれていけばいいんですか?」

「P社じゃなくて、M社のワクチンを打ちたいんですけど、できますか?」

感染者がここ一人も発生していないlこの田舎にしてこの有様です

あくまで、予想ですけど・・・

736.コロナワクチン予想:あてがはずれ編

「今日は集団接種当番の日だね」

「そうです、緊張しますね、大変なんでしょうね」

そう言って当院の看護師・事務とで巨大ドーム会場に到着

「なんだか、空いてますね駐車場も」

「そうだね、だいじょうぶかな」

一時間に100人に接種し、6チームでこの週末7000人に接種の予定です、が

問診にも予想以上に時間がかかり、接種班はてもちぶさた

お年寄りは送迎から、受付、移動までぜんぶあぶなっかしいから

慣れたスタッフのシュミレーション通りにはいきませんね

735.コロナワクチン予想:様子見編

「わしは、高齢者で今度順番だって言われたんだすよ」

「そうですか、今確認しますね」

「いや、今はうちたくないんだがの・・」

「打たない、ですか」

「うん、ほら、まだ副反応だの言っとるから、しんぱいじゃで」

「そうですか、まあ、仕方ないですね」

「で、あとで考えなおしたら、打てるんかの?」

「それは、スケジュールや配分が決まってますので、難しいですね」

「そうかの、強制じゃないといいながら、’今日せい(今日打って)’じゃのう」

734.予防注射の裏技

「わたし去年先生のところで予防注射したんですけど、全然痛くなくて」

「そうでしたか、良かった」

「今年は職場でスタッフが全員一度に受けたんですけど、もの凄くいたかったんですよ。先生上手なんですね」

「違いがあるとすれば、うちは一番細い針で、出来るだけゆっくり打つようにしてます」

「なるほど」

「沢山の人に短い時間で打ったり、暴れる子どもさんを抑えて打ったりすると、急ぐから痛いのかもしれませんね」

でも「大丈夫、せんせい上手だから痛くないわよ」とお母さんにプレッシャーかけられたり

「あらっ、今年は去年より痛かったわ」なんて言われると凹みます

733.希少危惧種

血圧手帳を拝見しながら

「すごくいいですね、高くてもせいぜい130ですもんね」

「はい、ありがとうございます」

「ただ、これは一回目を書いてるんですよね?」

「といいますと?」

「なかには、最初高いので3回測って低いのを書く人もいるもので」

「それはないです、けど、3回測って一番高いのを書いてます」

「・・・高いのを書いている!?」

「えっ、いけませんか」

「というより、なんでですか」

「ちゃんと、お医者さんに正しく評価してもらおうと思って、ですかね」

「医者歴30年を超えましたが、あなたは初めてのタイプです・・・」

732.○○は風邪を引かない

新型コロナウイルス感染、日本の感染者・死亡者が

欧米のそれに比して一桁・二桁低い事実があり

その分析は様々あります

そもそもコロナウイルスはこれまでかぜの原因(日本土着)の1−3割でした

今回、新型とはいえ全くの新種ではないとすれば

日本人が似たウイルスに罹っていたための「交差免疫」が成立している

というのも一説です

つまり、これまでにひいたかぜのおかげで予防できている、というもの

賢い人ならば「うちらは風邪を引いて免疫を強化してきたのだ」

っと威張ってみせましょう!?

731.ヒマージャー・ナインチャー

お昼ギリギリにいらした、「いつもの」患者さん

「ごめんなさいね、お遅くなっちゃって、スイマセン」

まっ、いつものことなんですけど

「ちょっと血圧高いですけど、少し休んでもう一回測りましょうか?」と看護師

「いえ、いいんですよ、きたばっかりだからね」

「うちは午後もやってますから、ゆっくり来てくださっていいんですけどね」

「今日は眼科に行って、午後は歯医者なのよ、それにスーパーも行かないといけないし」

「お忙しそうですからいいですけど、気をつけてくださいね、雪で滑るし」

「はい、ありがとうございます」

数年見て気が付きました、これもヒトのサガ(ヒューマン・ネイチャー)なのだと

730.ワクチンが足りない!?

なぜ、今季(20−21)インフルワクチンが不足したか?

・「コロナとインフルが同時流行したら、診断に困り医療崩壊する」と煽られた

・とりあえず他に今すべきコロナ対策が見当たらない

・今年は全市民に助成金を出すのでどしどし打ってと行政が喧伝した

・都市部で予約が殺到してワクチン不足とニュースで流れた

いずれ、現時点でインフルエンザはほとんど発生しておらず

感染対策が奏功した、ウイルスの棲み分け説など、いろいろありますね

今度は「新型コロナウイルスワクチンが足りない!」になり

もっと大変になるのは想像できますね(したくないですけど)

729.エンストしますよ!

「血圧は210の110、重症レベルです、怖いのは自覚症状がないんですよね」

「ええ、少し頭が思いかな、くらいで」

「レントゲンでも心臓が大きくて、心電図も左室肥大の所見、最近の話ではないですね」

「といいますと・・・」

「さっき血圧測ったとき、腕が痛いくらい締められたでしょう?」「ええ」

「心臓はそのくらいの圧力で一日何万回も動いています、すると筋肉ですから

ずっと腕立てしてるようなもので、どんどん大きく太くなります、そして何年もすると

心臓が大きくなってしまう、しかし馬力が大きくなるのでなく逆に弱っていきます。

例えれば、軽自動車が重い荷物を積んで坂道を急いで登っているみたいなものですよ」

「あら、どうしましょう・・・」

「荷物をおろして平らな道をゆっくり走るんです、ちなみにタバコは吸いますか?」

「・・・ええ、でも、こないだから禁煙しました」

「それは・・・えっと、タイヤがパンクしてるようなもんです、大変だ」

まっ、たとえは、あくまで、例えなので、執着しなくてもいいんですけど

728.予約制か予約不要か

新型コロナとインフルエンザの同時流行すると大変!、という流れの中で

今季(R2)、インフルワクチン接種は「またまた」大混迷を見せました

自治体が全住民に助成金を決めたことも大きいですが

見えない「敵」に対して取る方策がないので「やれることはやっておこう」という発想かな

県も通常の数%増しの準備をしたようですが、やはり受付は混乱

予約制の医院は「予約の電話が鳴りっぱなしで、それに事務がかかりっきり」でしたと

当院は「予約は不要」ですが、問い合わせは殺到し週末は大混雑(申し訳ありません)

年が明けて、ぶっちゃけたお話ですが・・・

「予約制」のクリニックは「キャンセルが多数発生しています」

当院では少数入荷しますので、二回目の方を優先してご連絡

メーカーに聞くと、返品もあるようで、やはりメディアの役割は大きいなと、痛感

来季はどうしませう!?

727.人生の最善手

「『藤井聡太氏の3一銀は,将棋ソフトに4億手読ませた段階では5番手にも挙がらなかったが,

6億手読ませると最善手として現れた』これってすごくないか?」

「だね、言ってみれば生きてることも将棋に例えると同じかもな」

「いきてること!?」

「例えばあるハプニングが起こる、このとき取る対応は、それこそ無限にある」

「にわかにイメージできないけど」

「相方にミスを指摘されたときに、否定する・弁解する・ブチ切れる・シカトする→

その展開で、喧嘩する・無愛想になる・報復する、なんてありがちだけど、

静穏に熟慮して→謝罪する・感謝する、という神レベルまで、選択の余地は有る」

「でもなあ、ついカッとなってしまうんだよね」

「そこさ、藤井氏ばりに熟考し最善手を探す、見つからなければ、見つかるまで待つ」

「それこそ名人芸だよね、誰が教えてくれるんだよ」

「あえて言えば『良心』、今までつまらぬ負け戦を繰り返してきたんだ、

そろそろ達人を目指してもいいんじゃないのかね」

「お前いつから人生の神様になったんじゃ(第一お前ができとらんし)」

726.「意中の人正中の法則」

昔の写真をスキャナーで整理していて気が付きました

(かつてのアナログ時代に多い気がしますが)

好きな人や気になる人、被写体を無意識に真ん中に持ってきてしまう

中年のおやっさんが写したら、妙齢の女性があからさまに中央だったり

写真を見ながら、これ写したの誰だったろうなんて、妄想します

最近は、スマホですから、配置や「インスタ映え」で不明確かもね

みなさんも古い写真を再見してみては!?

725.熱中症になる人、ならぬ人

今年は真夏日が長く続き、熱帯夜すら続きました

「おばあちゃんクーラーの風が嫌だってつけてないんですけど

最近なんだか御飯食べられなくなってきて・・・」

すごい脱水と腎不全で1週間点滴することに・・・

「うちにクーラーは有るんだけど、貸家だから動くかわかんなくて」

やはり熱中症で点滴で回復

「草刈りしてたらさ、なんだかふらふらしてきてさ」「対策してましたか?」

「まあ、水は2杯くらい飲んだかな・・・ダメかね?」やはり点滴

「クーラーつけてね」「うちは涼しいからいらないのよ」「そんな」

「ホントですってば」風の谷に住んでいるらしく無事でした、ふ〜

724.ふたつのコロナ

「なんだかダルくて、ふらふらするす」というおやっさん

「微熱がありますね、風邪症状はないですか?」

「う〜ん、ないとおもうなあ」

「この暑いさなかになにかやってましたか?」

「そうだな、いま家の解体やっててさ、手伝いいなくて一人で3日目かな・・」

「えっ!この炎天下にですか、ちゃんと熱中症対策してましたか?」

「まあ、水は飲むようにしてるけどなあ」

「皮膚はカサカサ、ベロも乾いてるし、どう見ても熱中症ですね」

「そうかね」

この夏は新型コロナと強烈太陽光線(太陽コロナ)にやられっぱなしです

723.タフな健診

暑いのはもちろんですが、意外とこたえることがあります

昼休みに健診の迎えのタクシーが来ました

「1時5分に来ます」ですが、いつも5分前に来ますので

「まだいいですよ」

「いや、待たせてもしょうがないから」会場に向かいます

体育館では、受付して診察まで来ている健診者が数人お待ちです

「せんせー、みんな待っとったぞ!!」(と、恰幅のいいオジサマ)

「・・・」

診察に回ると「なんじゃ、ここは涼しいのう」

(扇風機が回ってますが、熱風を送ってるだけで、そもそも受診者向き)

「おまたせしてすいませんでしたね・・・」

来年は遠慮しようかな

722.入れ歯が合って「いれば」

「おじいさん、ここ最近食べれなくなって」とおばあさま

たしかに、二キロくらい痩せましたね

「夏バテですかね」

「そんなことはない、食べとる」

「いやあ、食べても少しなんですよ(おじいさんが無言で睨む)」

「例えば、入れ歯が合わないとかはないですか?」

「このひとは、食べる時は入れ歯はずすんですよ・・・」

「えっ、そしたら、硬いものとか食べれなくなるんじゃないですか」

「そんなことないんです、入れ歯なくても何でも食べますよ、ほんと」

「あのう、だったら、心配ないんじゃないんですかね、そもそも」

721.ここは天国

老人ホームの回診、ありがちな風景でした、が

「どうですか、おかわりないですか?」

「あらーせんせい、なんだがよぐなくて、はやぐあの世に行きたいです」

「ははは、ここはじつはあの世なんですよ(笑)、気づきませんでしたか?」

「えっ(目を見開いて)、そうなの、わあ、ホントいい世界だわ〜」

「でしょう、ほら天使もいるじゃないですか(と看護師を指して)」

「あら、ほんとだ」

「そ、そうですよ、私は天使です、ってせんせい、どうしましょー」

「この世」にすでに天国も地獄もあると知った、タコでした

「・・・するとあなたはかみさまですか?」

「。。。」

720.言葉とうらはら症候群

患者さんとお話していると、そのヒトの「話しグセ」「決り文句」に気がつきます

「ひとことでいうと・・」「端的には・・」「結局ね・・」「要するに・・」

こういう言葉を入れるヒトは、意外と「話が長い(くどい)」ふー

「おかわりないですか?」

「なんだがあだまがぶらっといぐねーし、これもとしだすべねー」

決めゼリフになっている方が多いようです

あんがいと、自分で自分を洗脳することになるので

この手の「自己洗脳の呪縛」に気づくといいかも!?

「おまえのいつものネタも決まってるぞ〜」

合点承知の助でやんす

719.ランドセル

「血圧手帳は持ってこられましたか?」

「あら、いけない、忘れちゃったわ。」

「そうですか、って、ここ4回続けて忘れてるようですよ」

「そんなにですか、ついうっかりしちゃって」

「外来で血圧高くても、自宅では大丈夫というの(を信じて)

で、お薬そのままにしてることもあるんですからね」

「うちでは、こんなに高くないんですけど・・・」

「出かけるときに、今日は病院に何しに行くんだろうって、ちょっと考えてください

私に言わせると、学校についたときに

『あれっ、ランドセル持ってくるの忘れちゃった!』に近いんですけど

718.新生活様式ダイエット

「あれー、すごい痩せましたね、10キロ減ってますよ」

「でしょう、頑張りましたもん」

「ちなみに、どういうふうにやったんですか?」

「自粛でまずは飲み会がなくなったんだね」

「はい、でもそれだけじゃないでしょう」

「うん、毎食ご飯がこんなちっぽけになっちゃって」

「ということは、奥様のご協力があったということですか?」

「協力も何も、強力に変えさせられましたよ。オカズも食べすぎだーって」

「でも、提供しておいて食べるなは、ないですよね」

「いままで大皿で出してたのを各自の小皿にしたんだね」

「でもどうして急変したんでしょうかね」

「そりゃあ、今まで隠してた検診結果を見せたからだろうね・・・」

「なるほど、どこぞの都庁の首長がおかみさんになったみたいですね」

「ありがたいですけど(苦笑)」

良かったですね、お気の毒ですけど・・・

717.糖尿アラート

「今回はグリコヘモグロビンという数字が上がりましたよ」

「そのグリコなんとかっていうのはなんですか?」

「糖尿病の偏差値みたいなもんですね、ここ1−2ヶ月の血糖の平均を反映します

これがいま7を超えてきたので、そろそろ薬を飲まないとという状態

いってみれば糖尿アラートを発出、というところでしょうか」

「はあ」

「さらに数字が上がったり、合併症、例えば蛋白尿、手足のしびれや視力低下とか

症状が出てきたら、まさに緊急事態宣言が必要になるかもしれません」

「うわっこわい・・・ところで、アラートってどういう意味ですか?」

「。。。。ですよね、何でもカタカナにすりゃいいってもんじゃない」

716.真面目に不真面目

「しかしきれいにデータをまとめてますよね」

「はあ、ありがとうございます」

というのは学校の先生、一ヶ月血圧一日3回測定したのをエクセルで提出

「でもですね、血圧は少し高めだし、体重も少しずつ増えてます」

「ははは、それがなかなか」

「血糖値も上がってますから、やはり食事に気をつけて

毎日少しずつでも運動をしていただきたいんですけどね」

「なんとか頑張ってみます」

血圧はマメに測ってまとめてるんですから、その几帳面さで(その時間があれば)

毎日真面目に運動に取り組むというわけには行かないようで・・・

715.地球救済ウイルス?

「あんまりこの手の話はもうしたくないけど」

「そうやって限界が近づいたら君はどうするね?」

「えっ?まあ、風邪ひきましたって言って仕事休むかもね」

「それだよまさに、地球が容易でなくなっても休むわけにはいかない」

「やすむって、『地球が静止する日』みたいにか」

「人間の経済活動が休止して何が起こったか、スモッグが減って

空気がきれいになり星空が見えて、静かになって鳥のさえずりに気がついた」

「ポエムなのか?」

「今まで、いかに、余計な、ホントはいらない、無駄な事事に

エネルギーを割いてきたことに気がついたんじゃないのか」

「おまえは新興宗教の教祖か」

「そうじゃ、これからは私をコロナ様呼びなさい、ってのせるんじゃない

すべては地球、この環境を維持するための試練なのじゃ・・・プンプン

714.農業的血圧解析

「いや自宅で血圧はかってますけど、ときどき140をこえるんで

しんぱいで、どうしようかなと思っています」

と毎回いうのは80歳超え通院歴20年以上のベテラン?患者さん

「これぐらいでしたら、変動の想定内ですから、そんなに気にしなくても」

「いや、わたしは140を超えると高くてどうしようかと・・(無限ループ)」

「今どき田んぼに水路から水を流しますよね」

「は・・・」

「泥も溜まっている、隅々まで水を流すにはある程度水圧・水流が必要ですよね」

「は・・・」

「動脈硬化した水垢がこびりついた水道管みたいな血管に隅々まで血液を通すには

少し血圧が高くなるかもしれません、からだは百も承知でやってると思うんです」

「は・・・」

寝ずに心臓を動かしてくれているからだに、少し託してみませんか・・・

713.感度と特異度

「君のところはPCR検査はできないんだろうね」

「勿論、防護服着てクリーンルームでやらんと、安全かつ正確にはできない」

「日本は検査数が少なすぎるってTVなんかで騒いでるけどどうなの?」

「説明しよう、この町の住民が10万人として10人のウイルス保有者がいるとする

その10人を検査しても7人しか陽性にならない(感度70%:患者を陽性とする確率)」

「3人は見逃されるのか・・・」

「しかし、住民全員を検査すれば1000人が陽性になる可能性がある(設定による)」

(特異度99%として:健常者を陰性と判定する確率、1%の健常者が陽性となりうる)

「せんにん!?じゃあ993人は偽陽性(健常なのに患者扱い)ってこと?」

「そうなるね、その人を患者として隔離や入院措置したらどうなると思う」

「医療崩壊・経済停滞か、じゃあどおすりゃいいんだ?」

「検査対象を発熱、海外渡航、濃厚接触者に絞り込み、陽性重症者の対応に集中する」

「日本がやってきたことだな」

「PCR検査をどしどしやってる国で感染者数が増える理由もわからなくないか」

すでに感染者を数えている事態ではないのです

712.じしゅく太り その2

「なんだか血糖値が徐々に上がってますよ」

「ほら、いま学校が長期の休みじゃないですか、マゴの相手してるもんでね」

「えっ、お孫さんの相手して遊んでると、ジジババは疲れて大変

という話はよく聞きますからね、かえって運動量は増えるんじゃないんですか」

「いやね、お菓子を一緒に食べるもんだから、つい」

「なるほど〜、じゃなくて、食べなきゃいいわけですからね」

「まあ、そりゃそうなんですけどね」

「マゴマゴしてると」の新しいパターンです

711.ナベにフタをして

「せんせー、最近はテレビを見ると、コロナの怖い話ばっかりで

自分もかかるんじゃないかと心配になって、でも娘にすはなすと

『おばあちゃんは、家にこもってるんだから、もらわないでしょう?』

って言われちゃうんですよ、でもシンパイで、よく眠れなくなって」

「わかりますよ(病院が危険だってことはこの際おいといて・・・)

あのね、アドバイスすると(自分にもですが)その手のワイドショーは

見なけりゃいいんです!!!(証明終了Q.E.D.)」

ちゃんと対策したら、志村けんさんの動画見て笑ってればいいんです

なにしろ、笑いの効用をうたってるこばなしなもんで・・

710.令和鎖国

「新型コロナ感染予防策として、日本含め各国は他国からの入国制限、

渡航禁止を打ち出して、当初はザワザワしたけど、今はもう当たり前だね」

「そうだな、来たら14日は自腹で軟禁状態ですとなったら普通来ないよ」

「じつは日本はこの鎖国を、江戸時代に経験している希少な国だ」

「確かに、他には、アメリカ・アフリカの原住民族くらいしかないかも」

「閉鎖状態で自給自足・持続可能な循環型社会を長いこと実現したわけで」

「すごいね、徳川家康!」

「先達に学び、これが長期化しても大丈夫なように戦略を練る時期だろう」

「自国第一主義に戻るわけか」

「うん、グローバル化=先進国のつけを皆で払う、はもう無理、地球も限界 

ということに気づいたいいきっかけかもしれない」

このちっちゃな国土にいかに素晴らしい宝があるか、気づきませう

709.来るなと言っても来るコロナ

「どうしましたか?」

「一昨日から微熱があって、寒気と咳がすこしですね」

「あのう、玄関に警告を張ってますけど、発熱や咳などの症状のある方は

まずは当院に電話でご相談いただいてから受診してくださいなんですけど」

「あー、そうですか」

「まっ、皆さん見てないんですけどね・・・インフルの検査もできないし、まずは風邪薬出しますので、

様子を見て良くならないようなら、やはり相談センターに電話してくださいね」

「わかりました」

早くかかって免疫つけて働いたら楽だよな〜と思う

(新型インフルのときも同じだったような)タコです

708.自粛太り?

「何だか体重が増えてますね」

「そうなんですよ、ほらいま自粛・自粛じゃないですか

外に出られないから、運動不足でふとっちゃうんですよ」

「お言葉を返すようですがね、だーれも居ない屋外の道を

一人で歩いても文句は言われないでしょうし、家の中でも

腹筋・腕立て・スクワットにストレッチなんかはできるわけで・・・」

「それはそうですけど、何だかそういう気分になれなくてね」

まあ「運動しない」格好の言い訳が出来たようなもんですね

707.親しき仲にも隔離あり

「今やヨーロッパ特にイタリアなんかで感染がすごいらしいけど」

「そうだね、多分だけど彼らの挨拶文化に原因がないかなあ」

「あいさつ文化?」

「うん、握手して、ハグして、頬とほほをすり合わせる

すごい濃厚接触じゃないか」

「たしかに、それに比べれば日本は淡白だよね」

「握手は最近のことだし、基本お辞儀をして済ませるか

目で挨拶という言葉があるくらい、距離感を保っている」

「どこかの首相が握手はやめますといったあとで握手してしどろもどろになってたもんね・・」

日本文化の良さを再認識するのかも

この投稿のあと米国大統領は「日本は先端を行っている」と褒めてました

706.世代隔離ウイルス

「病院が一番危険(否定できません)」というニュースにより

外来は流石に患者さんが減りました(有意差ないかも・・)

「高齢者は重症化しやすいからうつしてはいけない」

となると、学校は休校、施設は面会謝絶、病院受診も控える・・・

もちろん必要と思いますが、これがさらなる世代間隔絶の後押しになるのは必須

生身の人同士の交流が否定され、ヴァーチャルな世界が広がりますね

我が国はトイレ含め世界的にかなり衛生レベルが高いことが再認識されそうです

なにしろ水洗便所の普及率は世界に冠たるレベルなのです

「水に流せる」ということがいかに有り難いことなのか、感謝です

705.今、ここにある危機

「え〜昨今はいつ何時新型肺炎の患者さんが来てもおかしくないので

うちでも対応せざるを得ないですね、まあ、気をつけましょう!?」

と週明けの朝礼で訓示したのですが、いきなり来ました、通院中の患者さんです

「実家(タイ)に2週間帰ってたけど、帰りに具合が悪くなってー

東京の診療所で風邪だって言われて薬もらってきましたです、はい」

「え〜、じゃ・じゃあなんで来たんですか?」

「なんだか良くならないのできますた」

「・・・今どき大騒ぎになってるのは知ってるのかな?」

「しってます、あっち(タイ)でもおおさわぎです」

「・・・」

現場はこんなもんです、ちなみに、この方はただのカゼで回復しますた、ふー

704.田舎遺産なのかな

「いつこの町で新型肺炎の患者が出るか、戦々恐々だね」

「してみると、つくづく過疎の良さがわかるよね」

「過疎の良さ?」

「じゃないか、満員電車もない、バスもない、人混みは探してもない

あるとすればスーパーか病院ぐらいのものだろう」

「確かにね」

「インバウンドといって騒いでるけど、幸い?あまり外人は増えてない・・・」

「まあ、寂しい気もするけど」

「具合が悪ければ隔離といわれても、もともと隔離されてるわけで」

「これを追い風に都会を離れる人が増えるかもしれないね」

白神山地は天然ブナの山林が手つかずで残っていて世界遺産に指定されました

これも、開発と称した観光地化されずに放置された、賜物なのです

703.認知症外来なのかな

「内科・小児科」を標榜していますが

さすがに赤ちゃんには苦労します

なにせどこがどう具合が悪いと言ってくれません!

じつは認知症気味の高齢者も同じ事情です

「どうしましたか?」「なんともねーな」

「おじいちゃん、えらいしんどいって言ってたじゃない!もう」

「まあまあ」っで、肺炎だったりします、ふー

じつは新型肺炎と一緒で、医学科学には

白黒つけられないグレーゾーンがとても多いのですよ

702.インバウンド外来なのかな

旅行者に限らず、就労者の外国人(特に東南アジア系)増えました

自然と、当外来にいらっしゃるガイジンさんも増えています

「お腹が痛いらしいんです」とは職場のスタッフ、通訳はできません

「ここ押して痛いですか?」「・・・」

顔をしかめるジェスチャーで確認します

オーケーみたいな仕草「便は出てますか?」

「??」「ベン、ウンチでてる?」

しかしそれでは通じないでしょうね

中国人ならではとメモに漢字を書いて伝えます

「尿・血・結石・可能性・便秘?・・・」

うなずく素振り?まっこれが限界かな

さっそく、100言語を通訳できるツールを購入しました!

701.カ○ポ生命じゃないので

「やはり血圧下がりませんから薬を飲んだほうがいいですね」

「そうですか、わかりました」

「保険に入ると思ってください」

「保険ですか?」

「ええ、皆さん火災保険には入ってると思いますが、残念ながら入っても火事にならないわけではありません」

「そりゃそうです」

「でも、この保険(降圧薬を飲む)は入っただけ将来の脳梗塞や心筋梗塞のリクスが’確実に’下がりま
す」

「なるほど」

「なので掛け捨てではないのですよ!」

なにしろ掛け金負担が1−3割なんて・・・

700.’大層’なことじゃないので

「前回の採血ですが糖尿の数値は上がってますね」

「えっ、すごく気をつけていたつもりなんですけどね」

「前も言いましたけど、短期的にはいわゆる糖質制限は血糖を下げます」

「ええ、だからご飯なんかいまは茶碗に半分くらいですもん」

「そうですか、あとはよく車輪の両輪といいますが、食事と運動ですかね

まあ、ジョギングしてとは言いませんが、屋内でストレッチしたり、筋トレしたり」

「確かに運動はぜんぜんしてませんね」

「’運動・体操’といって構えてやるのではなくですね、

たとえば窓拭きも筋トレと思えば筋トレにできます」

ちなみに私はこの数年体重は不変ですが「あのデブ医者に言われたくないよな」

といわれたくなくて?やってるとこもあるのかも

699.スーパーじゃないので

「昨日の夕方からめまいがして、ぐるぐるフラフラします」

「つらそうですね、頭痛や吐き気、耳鳴りなんかはありますか?」

「それはないですけど、心臓というか胸から背中にかけて痛いんです」

「心臓が痛む!?それも昨日からですか」

「いや、これはだいぶ前から時々あるんですけど、あと・・・」

「あのう、ないとはいいませんが、今一番大変なところから片付けていきましょう

でないと、私も記憶メモリーがTiビットしかないので大事なところを忘れそうです」

「はあ・・・」

今どきのスーパーのレジみたく、いっぱい買っていただいたからと言って

読み取り機でピッピッと即座に解決できるわけではないですからね

698.コンビニじゃないので

「こっちに越してきたんだけどさ、今までもらってたこの薬、出してくれないかな?」

といって、4つほどの空になったシートを並べた新患の男性

「睡眠薬と、いわゆる安定剤ですね・・・眠れないんですね」

「いや、夜勤とかするもんでさ、昼間寝られなくて飲んでたんだ」

「ちなみに紹介状とかは」「もらってないね」

「う〜ん、旅先で薬が切れたんで、といって1−2週間お出しすることはありますが

これからずっとこちらにいるわけですよね」「そうだね」

「こういったお薬はやはりメンタルクリニックあたりでもらうようにしてください

疑うわけじゃないですけど、あちこちでもらって売りさばく輩も居る薬ですから

百歩譲って、受診までの2週間分くらい出しましょうか」

「一ヶ月分出してくれよ」

「それは無理です、ここは私の診療所です、命令しないでください!」

結局「こいつおかしいよ」とブツブツ言いながら支払いもせず居なくなりました

697.8Kより風景

「今どきは8Kだって、ほらすごい高画質だよね」

「ハイビジョンTVをみていうのもあれだけどね・・・

でもさ、この窓の外の風景、どれだけの画質だと思う?」

「そうだな、32Kくらいかな」

「∞(無限)Kだよ、8じゃないよ、8が横になったやつだから」

「たしかに、虫眼鏡とか、望遠鏡でいくらでも拡大できるもんね」

「そのとおり、問題は見る側の解析度にあるわけで」「みる側?」

「8Kでみても、ダイヤモンドの真贋はわかるまい、VR(仮想現実)かどうかもわからない」

「最近の映画のリアルさはすごいからな」

「この世界は神様が作った仮想現実かもしれない、っていうのもなおさら否定できないでしょ」

と言っても、ここで生きていくわけだけどね

696.「天使が通る」

は「会話や座談がとぎれて、一座の者が黙り込むことをいうフランスのことわざ」

なのですが、外来でもたまにありますね

「先生になにか話したいことがあるそうです」といって入ってこられたおばさま

「どうしましたか?」

「、、、、」

「ほら、なんだか背中がかゆいんでしょ」と看護師

「。。。。」

「まっ、いいですけどね」

天使とゆらゆらするのがキライではないタコなので

695.逃げないは恥ではないが役に立たない

職場健診とか定期検診、はては個人ドック的な検査も

可能な限り引き受けてきたつもりです、ほぼ原価で

同級生から「あのさあ、なんとかこの値段でやってくんないかなあ」「いいよ」

患者さん「うちの会社の健診引き受けてもらいますか、この価格で」「あいよ」

さすがに、消費税アップ(仕入れにはかかるけど患者さんに請求できなのです!)

うちもアップアップで、世間並みにさせていただくようになりました

値段据え置きの定食屋さんとか頭が下がりますけどね

いかん、こばなしが愚痴ばなしになってもうた・・・

694.医者はBARにいない

「次元の話をしようか」

「こないだ五右衛門の声優も死んだもんな」

「それルパン三世の次元だろが、次元が違うの」「?」

「まいいや(諸説あるけど)0次元が点、1次元は線、2次元は平面、3次元は立体(空間)

って習ったよね幾何学で」

「お前と同じ学校に通ったはずだけどな〜ンにも覚えとらんぞ」

「そりゃお前が寝てたからだろ、まっいまさらだけど」「Zzz・・」

「今は起きてなさいっ、ポカッ!」「おい、体罰はだめだぞ」

「その次元を観察するにはひとつ上の次元に居なければならない、のだよ」「Yyy」

「平面世界にいる存在は自分の世界が平面だとは認識できない、のだよ」「Www」

「だからこの世界が空間だと認識できているわたしはこの世界には居ない、のだね」

おまえはこのBARにいるんじゃねえのか?

693.ドクトル・タコ医局記

今は支配力を失った大学の医局ですが、私は先輩が海外留学中に

出張病院である地域の基幹病院の後任を教授から指示され赴任

さて、留学を終えて帰国した先任、だいぶ痩せたようです

「大丈夫ですか、先輩?」

「うん、オレなりにダイエットしたんだ」

「そうですか、ご苦労さまでした」

まもなく、周期性四肢麻痺(マニアックですが)で救急搬送され、検査入院

「甲状腺機能亢進症」と診断されました。放置すると激ヤセ&する病気です

自分のことはやはりよくわからないようで、治療して元の体型に戻ったのは残念!

692.All or Nothing(全か無か)

長く医者やっているので「職業的・勘」は育んできたと思います

「タバコ吸いますか?」

「そうですね、今はだいぶ減らして・・・」

この、一瞬の「間」ですぐに分かります

だって吸わない人は躊躇なく即答しますもの「吸いません」って

「お酒飲みますか?」

「最近は薄めにした焼酎をお湯で割ってですな・・・」

「飲んでますよね」

「不整脈出てますよ、無理してるんじゃないですか?」

「いえ、今はネギの収穫で少しね忙しいんだけんど」(相当無理してますね)

ま、だから「休め」とも言えないのがつらいところではあります

691.3人の「おばあちゃん」

インフルエンザのワクチン接種が始まりました

看護婦が案内しています「じゃあ、こちらの椅子に座って

腕まくりしてお名前呼ばれるまでお待ち下さい」

「ハイ、では、どなたからでもいいですよ、どうぞ」

「じゃあ、おばあちゃんからいって」との声

入って来られたのは背中がくの字になったけど杖をついてるおばあちゃん

「はいちょっと痛いですよ、終了です、次の方〜」

「あいよ、じゃあ、わたしかね」う〜んおばあさまですけど、失礼

「はいちょっと痛いですよ、終了です、次の方〜」

今度もどう見てもおばあちゃんですけど、問診票の年齢を見て納得

92歳と、86歳と、74歳のご同行でした。う〜ん

690.君には脈がある

「先生、血圧はだいぶいいんですけど気になることがあって」

「はい、なんでしょう?」

「自分は脈が遅いような気がするんですけど」

「みゃくがおそい!?」

「はい、血圧測ると脈拍でますけど、いつも50とか55とか」

「個人差がありますから、別に遅くないですけどね、なにか症状は?」

「別にないです」

「長距離走者はスポーツ心臓といって遅かったりしますけどね」

「自分は運動はしてないです」

「気にしないでいいと思いますよ。ちなみにですが、

生き物が一生に打つ心拍数は同じだという説があります

アリはすごく早いけど象はすごくゆっくりです、だから、脈が遅いのは

長生きするのだと思ってはいかがですか?」

689.「君の名は?」

狭いまちなので、患者さんで知り合いが来ることはよくあります

しかし、どうしても思い出せないこともあり(最近多いかも)

「こんにちは、せんせい、おひさしぶりです!」

「あっ、どうも(誰だっけ?)、お元気そうですね」

「ええ、おかげさまで、なんとかやってます」

「今日はどうしました?」

「ほら、こないだお話したでしょう?こちらでお薬もらおうと思って」

「はいはい(いつだっけ?)あちらにいけなくなったとうやつですね」

「そうなんですよ、なんとかお願いします」

外科見たく切ったり貼ったりできませんが「ハッタリ」をかませるのが

内科なのです(威張れない・・・)

688.酒飲みの自己弁護 その2

「肝機能がわるいですね、お酒飲みますよね?」

「んだすな、’少し’飲むすな」

「何を飲みますか?」

「サントリーだす」

「あの角瓶とかですかね」

「うんにゃ、ペットボトルみたいなやつだす」

「まさかあの4リットルのレッドとかですか」

「まあそんなもんです」

「それが何日で空になりますか?」

「一ヶ月は持つす」(半月で空ですね、たぶん)

「缶のハイボールは7%としても

自分で割ってるとどんどん濃くなって20%位になりますよ」

そもそも都会では4リットルのお酒なんて売ってませんからね

687.健忘心配症候群

情けないタコですが、話していると

「それ昨日も聞いたよ」と言われることが増えました

よっぱらって記憶メモリーが減少しているのは自覚しています

ギャグで「おれはメモリーちビット(僅少)しかないよ」

といってるのですが、最近弱気になり

話し始める前に前置きをします

「あのう、これ前に話したかもしれないんだけどね・・」

ぶっこわれレコードと言われるのが嫌なヒトは

なんにも話さないほうがいいなとなる気持ちがわかり始めました、ふー

686.からだに節水は必要ありません

ある日「なんだかふらふらして、喉かわいて、手がしびれて頭がぼーとするす」

炎天下で野外作業していた男性、どう見ても熱中症ですね

「この猛暑ですから、熱中症対策はしていたんでしょうけどね」

「いや、おれは水が嫌いであんまりのまねんだす(あまり水は飲まない)」

「えっ・・・」

別の日「便が硬くてさ、容易でないんだけど」

「水は多めに飲みましょうね」

「俺は水が嫌いで、飲まねえんだな」

「無味無臭のものがキライと言われると、どうしようもないんですけど」

日に3リットル(アルコール含めて)飲むタコには理解不能です

685.それって「病院にかかってる」じゃないのかな

健康診断でのあるある

「えーと既往歴とか今治療している病気はないんですね?」

「そうです」

「あれっ、でも、これは腰椎の手術のあとですよね」

「ああ、5年前に椎間板ヘルニアをやって、3ヶ月に一回薬をもらってます」

「それって、一応、病院に通ってる ってことにになるんですけどね」

「そうですか、まあ、薬もらってるだけだからと思って」

「・・・(ありがち)」

この認識のギャップはやはりびっくりです

684.体重測定あるある

うちでは診察前にほぼ体重を測っていただきます

太った痩せたもありますが、むくみの客観的指標にもなります

「あらいやだ体重測るの!最近太っちゃってね〜」ありがち

「ちゃんと食べてるんだけど全然体重が増えなくてね」意外とありがち

「俺はいつも銭湯で測ってる、65.3kgだ、ありゃ増えてる」服着てますから

「看護婦さんみたいにもっと太りたいわ・・・」対応に困ります

「ちょっとまってね、重いの出すから」携帯財布に鍵束、まっ誤差の範囲です

「いいじゃないですか、具合悪いんじゃなし、もうこの年になったら

ありのままの、自分を受け入れてくださいね!

683.そんなのアリ?!

「ニュースで話題になってたけど、芸術大学生が作った時計がね」

「どういうのだい」

「沢山の木でできた歯車やら滑車が巧みに動いて、時を刻むんだ、

真ん中にある白板の文字を一分ごとに書き換えていくのさ」

「書き換える?」

「うん、03:03が消されてその上にアームみたいなのが03:04とかく」

「へー、なんだかすごいな」

「すごいだろ、いまは人がついてないとうまく動かないらしいが」

「でもさ、いま目の前にいるこのアリンコ、こんな小さいのに

細い手足を動かして一人で歩き回ってえさを運べる、こっちの方がすごくないか?」

「だって生き物だもの、時計は人が作ったわけで」

「ひとはいままで生きた細胞の一つも作れてないんだからね」

682.強制禁煙

「こないだ気管支炎にかかってしまって大変でした。四日間寝込んで、タバコも吸えないし」

「タバコ吸わないのはいいことでしょう。元気になってタバコ吸えるようになりましたっていうのも、やれやれですけど」

「まあね、でもね、なぜだか血圧も下がってるんですよ」

「それは具合悪くて安静にしているし、きっと食欲もなくてたべてないからですね、そもそも喫煙は血圧をあげますからね」

「そうなんですか」

「回復したからまた上がってきますよ、きっと」

「やれやれ、良いんだか悪いんだか」

「そもそも禁煙するのが一番なんですけどね」

681.洋式トイレで失ったもの
小中学校の学校健診で「運動器健診」なるものが導入されました

背骨の曲がり、側湾などを見つけるという目的はあるのですが

「前屈して指が床につくか」「片足で5秒立てるか」など細かい調査項目があります

なかでも「かかとをつけてしゃがめるか」という項目があり、その結果に少しびっくり

簡単だろうと思っていたら意外とできない子が結構いる

「できない」と言う子にまさかとおもって目の前でやってもらうと、後ろにひっくり返ってしまう

ボッチャリ系の子に多いけどスポーツやっていてもできない子もいる

ふと思いました、そうか、イマドキの子はトイレでしゃがまないからか!

かつて、和式トイレは血圧が上がるとか腰に悪いなどと言いましたが、功罪があるのですね、今更ですけど

680.ヒントください

「左足がむくんで、お腹が痛いんです」と初診のおばあちゃん

「他の病院にはかかってますか?」

「ええ、めまいで○○耳鼻科で薬もらってます」

「なんか左足びっこひいてますけど、痛いんですか」

「いえ、痛くはないんですけど、□□整形外科に通っています」

「お通じはどうですか?」

「まえに便秘で救急外来に行ったことがあるんですよ、浣腸して帰されましたけど」

「えっ!血圧も高いし200ありますよ、測ったことありますか」

「母があたってるので(脳卒中)娘が血圧計くれたけど、測ってません」

「(なんだかいろいろありそうですね)他になにかありますか?」

「(横のおじいさん)最近あんまり食べないし、寝てばっかりいるんですよ」

クイズ番組じゃないけど、正解を探してるので、ヒントはどしどし出してね

679.シカトしてるわけじゃないんだけど

「こないだインフルの予防接種に来たんだぜ」

「うちにか?」

「そうだよ、だけどおまえシラーとしてシカトしただろ!」

「うん、気が付かなかったな、スマンすまん」

「そりゃーよそよそしすぎってもんじゃないか」

「いいわけだけどさ、この時期、まいにちまいにち、僕らは鉄板の〜♪

じゃなくて、沢山の人にひたすら打ってるわけでさ、もう腕しか見てないかもな」

「そうなのか、まっいいけどさ、他の人にも同じこと言われたから、忠告だ」

ありがとう、これからは「しかと」確認するようにするよ!

678.外堀症候群
私も含めてですが、人の名前とか物の名がすぐには出てこなくなります

「ほら、あの俳優、イケメンで、最近良く医者のドラマに出てる人」

「誰だろう、○○かな?」

「そうっ、その人!」みたいな感じ

直接行かずに、周りを埋めていくので外堀症候群と名付けました

「なんだか最近胸のあたりがあれなんです」

「あれ?」

「痛くはないんですけど、苦しいわけでもなくて、こうなんといいますかね」

「う〜ん、わかりますけど、症状は御本人以上にはわからないですからね・・」

これも一種の外堀症候群か


677.期待しない
「もうすぐクリスマスだね、キミは子供達にどんなプレゼントをあげるんだい?」

「そうだなあ、その時々で相手が欲しそうなものだけど、子供には必ず一言言うんだ」

「ひとこと?」

「そう、パパのプレゼントには期待するなよって」

「えっ?」

「もらって残念だったり悲しんだり怒るとすれば、それは別のものを期待してたからだろう。

もし、なんにももらえないのが当たり前だったら、なにをもらってもうれしいんじゃないかな」

「なんだかずるいかんじだけど」

「つねに目の前の状況にもなにも期待しないで、そのままでいいなら、何が起こっても平和なわけで、

これは人生の極意でもある」


676.神様のイイネ!
「こうして面白いことを書くと、読んだ人がイイネボタンをクリックしてくれるのさ」

「へえ、それがどうした」

「どうしたって、いっぱいイイネしてもらったら嬉しいじゃないか」

「そうかなあ、しらないひとに共感されてもなあ」

「友人もいるさ、じゃあ君は、だれならいいんだ」

「神様かな」

「きさま!?」「貴様じゃなくかみさまっ(CMじゃあるまいし)」

「うん、いちいち投稿しなくてもいつも見ていて、応援してくれているとしたら、こんなに嬉しいことはないだろう」

「あっちにいってお祈りでもしてなさい!」

神様の前には実はイイネボタンしかないらしいんだけどネ


675.美女?健診

今年の夏は猛暑を通り越して、酷暑!

出張で行く特定健診は会場が公民館や体育館、もちろんクーラーはなし!

扇風機が熱風を送ってきます

「あついすな、ほら、肌が汗でびしょびしょ、もうしわげねえっす」

「いいのよ、皆さん一緒だから、今日はホント暑いですわね・・・」とスタッフ

みんなビジョビジョの健診です、逆に健康に悪そう・・・

いっそ、春や秋の涼しいときにやらないものかしらん!


674.脱線健診

基本健診ですが、問診に結構時間がかかります

「あら、○○さん、私のいとこと同姓同名だわ」

「えっ、漢字も一緒?」「そう」

な〜んて始まってみたり、

「お酒は飲みますか?」

「お酒は飲まないのよ、もっぱらビールね、それも缶ビールの小さいの半分くらいよ、

ほら、うちの母がお酒が好きでね」

「じゃあ、おサケに換算すると・・・」「お酒は飲まないわよ・・・」

てな感じです、世間話に花が咲くというわけで

いっそ、このへんはペッパー君に任せたほうがいいのかもね


673.時は流れず

「ときは流れるって言うけど、時間の流れって考えたことあるか?」

「じかん?まあ、ふつーにときは流れてるよな」

「じゃあさ、時の流れの向きは、どっちだ?」

「向き?」「ああ、どこからどっちへ流れている?」

「えっとー、そっだ・ねー、ここから、あっちへ」

「わかってないだろ!(ポカッ、流行語でごまかすな!)

解説するときなら、直線で左から右と示すことはできるけど

じつは、森羅万象はどこにも向かっていない、方向はない、じゃないか」

「未来に向かってるんじゃないのか?」

「じゃあ、未来はどっちにあるんだ? 時間は概念、思考にすぎない、つまり、実体はない」

「はあ?しかし、こうやってどんどん変わってるじゃないか、お前の白髪も増えたし」

(ポカッ)

「なんだか変わるようなすべてがここにはあるだけ、ちがうだろうか」


674.あ・の・世

「おばあちゃん、また連れてきました」

「はい、元気そうですね、どうですか?」

「それがねえ、まあ、なんというか、そのお・・・」

「おばあちゃん、朝から、わしゃ今日行くんだべ、そういうきがする、なんていい出して」

これまで何回もそう言われて、うちに来て検査したり、救急搬送したり

何度も繰り返しています。

「ど・こ・に・行くんですか?行くあてでもあるんですか?(看護婦苦笑)」

「いえ、その・・・」

「わからないでしょ、誰もわかりませんから大丈夫ですよ」

 

ぶっちゃけ、お年寄りは「具合悪い」とでも言わないと家族にとりあってもらえないのかなあ


673.乙女心?

さて、私の誕生日

みんなで外食することになり、部活の娘を体育館に迎えに行くことに

駐車場はお迎えの車でいっぱい、路駐して待つことに

「じゃあ、僕が見てくるよ」といって出口に向かうと

娘が友達と立って待っています「終わったんだね、待った?」

「・・・」しばらくシカトして無言、あれっ似た別の子かな、とおもうと

びっくりした顔でやっと気づいてついてきました、車に乗ると、かみさん

「お父さんが迎えに顔出すなんて、女子中学生にはありえないことだよ」

「えっ、なんで」「お父さんなんて、友達に見られたくないんだから!」

「・・・じゃあ、近所のおじさんとでも言っておけばいいよ」

(嬉しそうな顔でハグ!なんていうのは外国映画のお話かな)

誕生日プレゼントとしては最高のジャブを喰らいました、ヤレヤレ


672.まずは隗より始めよ
町内会の会合で、「お姉様」の発言

「今時の若い人は、みちですれちがっても全然挨拶しないんですよ。知らんぷり。

もっと交流する機会を増やさないといけないと思うんですけど」

「そうですよね、ちなみに、あなたは、その若い人には挨拶するんでしょうけどね」

「いえ、まさか、どうしてわたしから挨拶しなくちゃいけないんですか!むこうがするべきでしょう」

「とすると、向こうの人は『いまどきのお年寄りは道ですれ違っても挨拶もしてくれない』

と思っているかもしれませんよね」

「・・・・」

世界を作っているのはその人の思いである、ということかな


671.今日ぼくは、今日のきみとデートしてる

いま の僕 意外は、アイデア(想念)です

目をつぶって、そこに思い描いている画像は

アイデアです 実際ありません

ヒトは目の前にある風景に、イメージを重ねることができます

「ピンクの象を考えないでね」と言われると

そこにピンクの象の像が「見えます」よね

像は、ゾウは、どこにいるのでしょう?

この、イメージできる能力って、いったい、なんでしょう?

このイメージが 全然立ち上がらなかったら、そこにはなにがあるのでしょう?


670.危険運転致死
「脳卒中や心筋梗塞とか、いわゆる生活習慣病は、危険因子が多いほどおきやすくなるんですよ」

「危険因子というと?」

「高血圧、糖尿病、高コレステロール血症なんかのほかに、喫煙、肥満、運動不足、あとは家族に同じような病気の人がいるとかですね」

「うわっ、私なんか全部揃ってる」

「すごく危険な状態ですよ、たとえば、夜、雨の中、ライトが切れた車に乗って、しかも猛スピードで飲酒運転してるようなもんです」

「・・・絶対に事故起こしそうです」

「そうです、だったらどうします」

「えーと、ライト直してゆっくり走ります、あっでも飲酒運転だ」

「家族歴なんかは変えられませんが、高血圧や糖尿、高脂血症、これは薬で解消できます、あとはご自分の努力次第でリスクは減らせます」

「あのうちなみに先生なんかはどうなんですか?すごい安全運転なんでしょうね」

「そんなことないですよ、ただしとっくに免許返納しましたけど」「・・・」

669.「今やらない」は「一生やらない」
「また血糖が上がっていますね、何か運動とかしていますか?」

「いえ、ほとんどなにもしてないですね」

「とりあえず、ウオーキングからでいいから、やりましょうよ」

「そうですけど、なかなかねえ」

「いままで、雪があるから、寒いから、とか言ってましたが、今はとても気候がよくて桜まで咲いてますよ。こんなに気持ちがいい時に、こんなに言っても散歩しない人は、おそらくあと一生散歩なんてしないでしょうね、ゼッタイ!」

「・・・」

僕だって診察室にこもってこんなことしてるより、よほど外に出たくてしょうがないんですから

668.上には上が
「今日は血圧手帳どうしましたか?」

「それがね、うちに年いったばあさんがいるんだけど、自分の手帳と間違えて持って行ったらしいんですよ」
というのは80過ぎのおばあさん!

「あなたに年寄り呼ばわりされるおばあちゃんがいるなんてすごいね」

「ははは、まあね、わたしもおばあさんだけど。こないだなんか、私の通帳もどっかにしまい込んでしまうし、

ボケでしまって困ったもんだ」

「あなたはそのおばあちゃんよりかしこいと言うんだったら、もっと頭を使ってうまく隠しておけばいいわけでしょう?」

「まあ、そうだすけど」

「老老社会」大変なことになりそうです



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