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「おぐあいはどうですか?かわりありませんか?」
「そうですな、どうでしょう、じぶんではわかんないんです」
「はあ?具合が悪いわけではないんでしょう?」
「ええ」「じゃあ、いいじゃないんですか?」「そうですかねえ」「・・・」
アンケートじゃないので「わからない」の意味がわかりません |
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「これ家で測った血圧です」「はい、ああ、いいですね、これなら大丈夫ですね」
「あのう」「はい」「まだ、血圧は毎日はからないとだめでしょうか?」
「う〜ん、毎日3回だと面倒だし気になるでしょうから、いいですよ、たまにはかるかんじで」
「やっぱり、ずっと血圧手帳は続けないとだめですか?」「だめってことはないですけど
季節の変動とか、急に上がったり下がったり、予想できませんしね」「はあ」
「あなたはもう一生、血圧を測らなくていいですよ」という状況は、あんまりないと思うんですけどね |
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「わたし、週末旅行に行くんですけど・・」「それはいいですね」「はい、でも
旅行中にめまいが起こらないか、眠れないんじゃないか、みんなに迷惑かけたらどうしようって
心配で、しんぱいで・・」「心配はいりませんよ」「そうですか」「もちろん」
「そういう余計な心配してると、かえって具合悪くなるだけですから、そういう心配は「不要です」
という意味で、要りません、なんですけどね |
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診察後、看護婦に注射されながら「ああ、そうだ、先生に訊くの忘れててたわ」
「なんですか?」「草取りして肩が痛いから、湿布もくださいって、言うの忘れて・・」
「わかりました、今先生に伝えますから」
カーテン越しにわたしが叫びます「いいですよ、出しておきますから」
うちは「ワンルーム診察室」なので、すべて筒抜けなんです(いいんだかわるいんだか) |
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「あれっ、血圧高いですね、どうかしましたか?」「ええ、いま急いで走ってきたからだわ」
「あれまあ、なんで急いでるんですか?用事でもあるんですか?」「いえ、お昼前に来なくちゃと思って」
「といっても、まだ11時ですよ。うちは午後もやっているし、そんなにあわてなくても・・」
「はあ」
そうやっていつも何かに追われているように感じてると血圧が上がるんでしょうね、たぶん |
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「どこかお具合の悪いところはありますか?」
「え〜と、そうですねえ、たまに便秘することがあります」「はい」
「あと、それから、え〜と、なんだったかなあ、忘れちゃったなあ」
「まあ、忘れるくらいだったら、今は大丈夫いうことで。それに無理に思い出さなくても・・」
「えっとー・・・」
すべて挙げないと、なんだか損したみたいに感じるんですよね、たぶん |
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「連休中に風邪を引いてしまってセキがひどくて大変なんですよ」続けて別のかた
「連休はじめに熱が39度もあって大変でした。ずっと寝ていたんですがやっときました」
「えっ、休日夜間急患センターには行かなかったんですか?」「なんですか、それ?」
「まさか、知らないんですか?」「ええ」「そうですか、びっくりですね」
「そんなのがあるんですか」「かくかくしかじか(と、説明)じゃあお休みの日は
このまちは無医村になると思っているわけですね」「はい・・・」
「コンビニ受診」が問題になっていますが、逆におとしよりはすごくガマン強いですね・・ |
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「この間の血糖ですね。う〜ん、クスリ足してみたけど全然下がっていませんね.。
もうクスリでは限界だなあ。 食事や運動については、ずっとお話ししてきましたものね。
まあ、ボク的にはギブアップだな。あきらめました・・・・」と、わざとつきはなしてみました
「・・・・・」
2ヶ月後、自分から「検査お願いします」とのこと、なんと血糖は下がっているではないですか
あきらめたといわれて、危機感を感じてようやく頑張ろうという気になったのでしょうね、しめしめ
戦おうとすると敵は強くなる、「作用反作用の法則」ですね |
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「眠れないんだスよ、睡眠薬けでけれす。」「どうしましたか、急に?何か困ったことでもあるんですか?」
「うんにゃ、ねえばって、朝まで一睡もできないごどもあるス」
「それは大変ですね。まず、生活の見直しもしないと・・・・・うんぬん」「くすりけねスか?」
「仕方ないねえ」「くすりください、たのむス」「・・・・」
2〜3日後、「毎日飲むので、一ヶ月分けれス」「いきなりそんなにたくさんは出せないきまりなんですよ」
「何とかたのむス」「どうしてそんなに眠れないんだろうね」
「いま、いざこざがあって、頭がいっぱいでイライラして・・」「やはりね」
「薬多めにくださいな。だめだすか、たのむス」「じゃあ、安定剤出しますから、多めに
「いざこざが解決することをお祈りしますよ」「くすりけるスか?」
その頑固で強引な性格がいざこざを引き寄せていることもわかりましたけどね、ふー |
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「うちのおじいさんはボケて、同じことを何回も聞いてくるんですよ。
まあ2〜3回ならいいんですけど、5回も6回もになると腹が立ってきて、
どうしてそんなに聞くのって怒ってしまうんです」「はあ」
「すると、オレはわからないから聞いてるのに、なんだその態度は!!
ってなってしまうんですよ」「僕のカーナビは、どれだけ道を間違えても
怒らないで何度でも道を指示してくれますからね、エライモンです」
「うちのおばあさんは、おまえはなんでそんなに物忘れがひどいんだ!!って
おじいさんに怒られてばっかりで、本人は気にしていないっていうんですけど、
腹にため込んでいらいらしているみたいなんですよ」
「それでこんなに血圧が上がってるんですね、きっと。おたがい宇宙人だと思って、
何いってるかわんないな、やりかたも違うなって、聞き流せればいいんでしょうね」 |
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「見てくださいよこのヒザ、はれてるでしょう。痛くて歩けないし、むくんでくるし。
薬塗って、座薬さして、痛み止め飲んでなんとかしのいでるんですよ」
「それはたいへんですねえ」「まあ、若い頃からずっと無理してきたからでしょうね」
「そうですか、じゃあ、ありがとうっていってあげないとね」「えっ?」
「文句も言わずに働いてきたのに、ありがとうの一言もないので
ひざもむくれてるのかもしれんませんよ・・・(笑)」
からだはただの道具や部分ではなくて、たくさんの命の集まりかもしれませんもの |
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「少し太りましたねえ、コレステロールもあがっていますよ」
「朝から晩まで、カラダは忙しく動かしてるんだけどねえ」
「はあ、何か運動しているんですか?」「いえ、うちの中の仕事ですけど・・」
「みなさんそうおっしゃるんですけどね。・・・でも、意地悪にいいますけど
家事がいい運動になるんだったら、主婦の皆さんは運動不足とは無縁で
とってもいいスポーツマン(ウーマン)体型になっていてもいいわけですよねえ」
「まあ、そりゃそうですけど」
家事が楽だとはいいませんが、スポーツは気持ちよく汗をかくところがちがうのかも
(家事も工夫次第でいい運動にすることはできますけどね) |
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現在、市の基本健診実施中ですが「生活機能評価表」の設問の一番目が
「バスや電車を利用して一人で外出していますか」
聞きたい趣旨はわかります、もちろん、ただ・・
この町では隣町にでも行かない限り電車は使わないしバスも本数が減って使えません
ここを「いいえ」に○した人にきいたら「だってほとんど自家用車だもの」「・・・ですよね」
まあ、現場をあまりわかっていないお役所の考えは評価できますけどね |
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お盆をすぎた今頃、増えてきますね
「だるい、疲れた、めまいが、食欲がなくて・・・」
お盆中、孫を連れた子供が帰省してきて、食事の準備、掃除にお出かけ
子守に・・・嬉しいとはいえ大変な騒ぎ
みんなが帰って、静かになって、気が抜けて、風も涼しくなって・・・
田舎特有の「お盆疲れ」現象でしょうね |
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「会社の健診でひっかかってしまって」「どれどれ、肝機能とコレステロール、それに中性脂肪ですね」
「でもさ、今年は当てになんないんだよなあ」「あてにならない?」「去年はさあ、
健診の前2週間も酒やめて受けたけど、ことしは普段のまんまだったからね」
「・・・・普段のままで良いじゃないですか。健診の時だけお行儀良くして
いつもと違うンだっら、あんまり意味ないような気がしますけど」
参観日の小学生じゃあるまいしね |
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「最近血圧が低いんだけど、だいじょうぶかな」
「どれくらいですか?血圧手帳つけてますね。えーと、120から130ですね。
今までに比べれば下がってますけど、ちょうどいいですよ」
「そうかね、だいじょうぶかね」Aさんはこれまで「どうせオレの血圧は
さがんねんだ。いいんだ、もうこれで」といっていました
「ほら、今測ったら160の90ありますよ。だいじょうぶ、高いから(笑)」「・・・」 |
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「市の大腸癌の健診で引っ掛かったんですよ」
「ああ、いわゆる便潜血ですね」「そうなんですよ」「2回ともですか?」
「ええ」「じゃあ、大腸の検査をしないといけませんねえ」
「それで相談なんですが」「はい」「もう一度、便調べてもらえませんか?」
「やるのはかまいませんが、大腸癌を早めに見つけるための検査なんですよ」
「ええ、まあね」「尿蛋白なら陰性になったらオーケーとも言えるけど
たまたま陰性になって安心してもあまり意味はないですよ」
。。。そういってBさんは2年も検便の結果を無視しているのでした、トホホ |
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「先生、わたし今度東京に旅行に行くんですけど、はしかが流行ってますよね」
というのは60過ぎの女性。
「わたしは自分の子どもがはしかで高熱出したときもなんともなくて
予防注射もおぼえてないから、大丈夫か調べて欲しいんですよ」
「う〜ん、はしかが強いウイルスだから怖いんでしょう?」「そうです」
「じゃあ、子どもの看病して、かからない方が難しいと思いませんか?」「??」
「まあ、ご心配でしょうから調べてみますけどね」
後日「やはり大丈夫、抗体は陽性ですよ」「まあ、よかったわ。
これでもう一生安心して暮らせますわ」(・・・・どうぞ、おしあわせに) |
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例のごとくかみさんは庭の「雑草」をとっています
虫に刺され、暑い日差しに照りつけられながら
「ふう〜、ホントにたくさんあるわよねェ。
これ、何かにリサイクルできないかしらねえ、もったいない」
「そうだなあ、そのままほっといたら、二酸化炭素を酸素に変えてくれるから
イチバンいいリサイクルになるんじゃないかなあ」「・・・・」
なんか、言ってはいけないことをいってしまったようです |
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「せんせい、わたしこんなもの飲んでも大丈夫だスカ?」「なんですか?」
「膝が痛いっていったら、友だちがこれ飲んでみろって」
「はは〜ん、いまはやりのグルコサミンとかコラーゲンというやつですな」
「だめだすか」「いいですよ、ただ効くかどうかはノーコメントですけどね」
「・・・」「軟骨がすり減ってるから軟骨成分食べれば増えるのなら
肝臓が悪い人はレバ刺し、心臓が悪い人はハツ、腸が悪い人はホルモンなんかを
どんどん食べればいいと言う理屈でしょう?」「んだすな」
じゃあボケた人には脳みそを食べさせればいいと言うことになりませんか? |
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とある先輩がぼやいていました「家を新築してね」「それはおめでとうございます」
「ローンの支払いもあるから、新しく生命保険に入らされてね」「ほう」
「ハンコをついた後、女房が『これで、パパもどこに転勤になっても安心ね』って
おいおい、それはないだろう」「はあ」
男の「命賭けの仕事」も、意味が変わってきているようですね
(患者さんに刺されたりするから、いまどきの医者も命がけですけどね) |
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「便が出なくて心配で・・」と通っていたNさん、一段落すると
「せんせい、のどがなんかひっかかった感じで気になるんですよ・・」
それも、あれこれあって一段落、今度は・・「動悸がして胸苦しくなるんですよ」
「気持ち」にも悪性のものがあって、あちこち転移するんでしょうね |
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「胃カメラの結果ですが(写真を見せながら)大きな問題はないようですね
これが十二指腸で、これが胃の中です。え〜と」「これはなんですか?」
「えっ、どこですか」「ほら、ここの白いやつ」「これは光が反射して光ってるだけです
大丈夫です」「へば、これはなんですか?」「これは胃カメラが写ってるんですよ
心配なのはわかりますけど、専門家が大丈夫といっているんだから・・」
そんなに頼りないのかなあ・・(ショボン) |
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「先生、新製品の紹介なんですが、あらかじめディスポ(使い捨て)の注射器に
薬品が入っていてお得なんですよ」
「そうお、でもうちはガラスの注射器を高圧滅菌消毒して使ってるから
もっとコストがかからないよ(滅菌機械、光熱費をのぞけばだけどね)」
「そうでしたか・・」
それにゴミを出さない分、地球にも優しいしね! |
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「最近めまいがするんだすよ、立つときにふらっとして」「立ちくらみですね」
「んだべが、わだし睡眠薬をふたっつ飲んだがらだべが」
「ええっ、ふたつも?そんなに眠れなかったんですか?」
「こないだ、昼寝しようとおもったら眠れねーがら昼間にひとつ飲んだんだす」
「(びっくりして絶句)・・・」「おがしいすか?」
「そうまでして眠っていたいのはどうしてなんだろうね」
昼寝のために睡眠薬飲んだのは初めてですネ(症例報告しようかしらん) |
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「かぜひきましてな」「熱が高いようですね」「ええ」
「ほかに症状はありますか?」「ありませんね、熱だけです」
「たとえば、セキが出るとか」「セキは出ます」「寒気はどうです?」
「しますね」「頭が痛いことはないですか?」「痛いです」
じゃあ、けっこう症状はあるようですね(笑) |
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タクシー運転手だったSさん、退職してどんどん体重が増えていきます
「家にこもってるんでしょう」「スポーツが好きでサア、
相撲が終わったから今度は野球ばっかり見てるよ」
「勤務中も運動不足に注意って、お話ししてたでしょう。でも時間がないって。
退職してサア時間があるから歩こう、山登りだ、ゴルフし放題だって
みなさん思うんですけど、なかなかできないでしょう?」「んだすな」
「今」やってないことは「そのうち」になってもやるようにはならないんだなァ |
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「Pさん、血糖値が上がって体重も増えてますよ」
「そうねえ、やっぱり食べ過ぎだわねえ、ちょっとガマンしないとね」
「ガマンというと、なんだかひもじくて大変みたいじゃないですか
(本人にとってはそうでしょうけど)でも、いまの日本人は
ハッキリ言って飽食、栄養過多なんですから。食べたくても
食べられない国もあることだし。ぜいたくな悩みだと思いません?」
こうなると「生活習慣病」というより構造的な「現代日本病」ですね |
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眠れず食欲もなく動悸がして家にこもっている、というおじいさん
「急にそうなったというのは、何かきっかけがありそうですね?」
「ええ、かわいがっていた犬が死んでしまって、それからなんですよ」
というのは奥様。「もう十年以上も一緒にいましたからな」
「車も危ないからって、運転やめさせたんですのよ、人嫌いで近所つきあいもしないし」
「そうですか。家にじっとしていたら安心、でもつまらないでしょうね。また犬を飼うのは?」
「ええ、でももうトシだから最後まで面倒見れないし」
「お隣に可愛い奥様が居るんですから、ペットと思って
散歩に連れ出したらいいじゃないですか(笑)」 |
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「家に帰ったらまた熱が上がりましてね」こられたのは昨日カゼで受診したAさん
「でも、熱冷ましも含めておくすり出してますからねえ
あとすることといえば、安静にして水分補給して・・・」「まあやってますけどね」
「しんどいようであれば注射でもしますか」「んだすな、そうしてもらいますか」
「クスリをてんこ盛りで飲んだらすぐ治る」と思ってるんでしょうね |
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「Oさん、去年に比べて体重が5キロも増えてますよ!」「うわあ、どうしましょう
やっぱり、甘いものが好きだし、旦那が帰ってくるのが遅いから、一緒に
またつまんじゃうんですよね」「でも、コレステロールが高いから気をつけないと」
「だめですね、自分に甘いからついつい」
「大人の宿題ですね。子どものころみたいに算数や書き取りはないし
点数も通信簿もないけど、食事と運動・生活習慣の管理、監督は私。
それだけにかなりむずかしい宿題かもしれませんけどね」 |
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マゴの高校受験がストレスで、最近血圧が上がって・・というSさん
「どうでしたか、結果は」「はっ?」「マゴさんの受験の結果ですよ」
「はあ、おかげさまで合格でしたわ」「それは良かった、一安心ですね」
「でも、血圧はあんまり変わらないんですけど、どうしてでしょう」
「ヘンな仲間とつきあうんじゃないかしら」「帰りが遅くなって・・」
「勉強について行けるかしら」ストレスの種は尽きまじ、ということでしょうか
「自分のものの受け止め方を変えなくちゃ」ということに気づくまではネ |
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血圧のクスリ飲んでますが外来ではいつも高いHさん
「今日も高いですね、180の90もありますよ」「そうですか」
「ほかで測ってますか?」「ええ、スーパーとか」
「そのときはどれくらいですか」「やっぱりこれくらいありますね」
「それじゃあマズイですねえ」「でもね、わたしゃトシだし
それに、高めでも安定してるから良いんじゃないかと思ってるけど」
「あの車はスピード違反だけど安定してるからいいか、っていいますか?
トラックもスポーツカーも、若者もお年寄りも、制限速度は一緒でしょう!?」 |
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といいますが、今朝は思わずニヤニヤしてしまいました
当院の玄関前には融雪マットが設置してあります
それをすすめてくれた業者さんの前を朝通りかかって
ふとみると、社員さんが一生懸命入り口前の除雪をしています
「太陽発電・融雪装置いかがですか」と書かれた看板の下で・・・
もったいなくて自分の会社には使わないのかなあ |
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「なんだかじんましんが出てかゆいんだすよ」
「ホントですね、何か心当たりはありますか?食べ物とかおくすりとか」
「ないですなあ。まあもしかするとこれですかね」取り出したのは市販のビタミン剤
「最近飲み始めたんですか」「いや、もうずっとのんでるけどね
でも、いっぱい飲めば元気になるかと思っていつもの倍飲んでみたんだ」
やはり用法用量を守って・・・ですよね |
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「最近、ときどきめまいがするんですよ」「そうですか、天井がぐるぐる廻る感じですか?」
「いえ、ふわーとするようなかんじですね」「たとえば、どんなときに起きますか?」
「えっ、めまいがするときです」「・・・・(笑)」
「もちろんそうでしょうけど、たとえば朝起きたときとか、歩いてるときとか・・」
医者がめまいを感じるのはこういう御返事をもらったときですけどね |
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「このあいだ職場で健診がありまして」「どうでしたか、結果は」
「ええ、全部異常なしでした。一応持ってきましたが」「どれどれ
・・・そうですね、検査結果は異常ないようですね」「はい」
「でも、Rさん、だいじなことが抜けていますよ」「えっ!?」
「たばこが1日30本、お酒を毎日3合」「まあね」
これらは異常値じゃないですけどものすごい危険信号なのです!! |
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耳の遠いEさん、今日は超音波の検査をします
「は〜い、息を吸ってェ、とめていてくださ〜い」「(スー)」
「はい、楽にして」「・・・・」しばらくすると
「せんせい、いづまで息止めてねばネスカ?」
「あれっ、そうか、聞こえませんでしたか、ゴメンゴメン、楽にしていて下さい」
「フー、くるしがったァ」
こうなると命に関わる問題ですね(まあそこまでガマンできませんけどね) |
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待合室においている本は、希望者に貸し出しています
「ゴメンナサイ、お借りしてるあの本、持ってくるのまた忘れちゃったわ」
「いいんですよ、そのうちで。」「ほんと、忘れっぽくて困るわ」
「ちなみに、お貸ししてるのはなんという本でしたっけ?」
「ええと、たしか『ボケを予防する28の方法』とかいう本でしたわ」
(笑・・・・・・)
その方法はあまり効かないという実証でしょうか |
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製薬会社との面会日(火・金午後1時間と決めています)
入って来るなり「せんせー、インフルエンザさっぱりですね、今年は」とMR
何せあまのじゃくなこの私
「いいじゃない、流行らなくて。『病気が流行った方が商売繁盛だ』
そう思うようになったら、こういう仕事は辞めたほうがいんじゃないのかな?」
「・・そうですよね、健康第一ですよね(汗;)」
経営者としての顔もあるけど、たとえ「高楊枝」でもその一分は守りたい |
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「職場の健診でひっかかりましてね」「ええ、何が異常がありましたか?」
「’胃潰瘍の疑い’と’肝機能’と’中性脂肪’なんですよ」「そうですか」
「自分で考えたところ」「はあ」「飲み過ぎ食べ過ぎと、コーヒーにタバコ
あと、ストレスが良くないと言うことがわかりました」「ご自分で原因を分析したわけですね」
「はい」「それで、何か対策はたててみましたか?」
「いいえ、きょうは再検査してもらおうと思って来ました」
私の分析では、足りないのは「病識」と「危機感」でしょうか |
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夢で見た診察室での会話・・
「わたしはなに食べても美味しいんですよ。だからどんどん太っちゃって」
「そうですか、さぞ、あなたのカラダも美味しくなってるでしょうね」「?」
「肝臓はフォアグラ状態、腸のまわりには良い脂がいっぱい付いていて
お肉はみんな霜降りでしょうからね」
地球上で最も「いいえさ」を食べているから、日本人のカラダがイチバングルメかも
と火星人の友人が話してくれました |
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「肩こってひどいがら、痛み止めの注射っこしてけねスカ?」
そういうのは何年も同じ訴えのSさん。内服、シップのほか
毎回肩こり体操やストレッチを、パンフを渡したり、’実演’したりして
指導してきました。「体操はやってみましたか?」「いいえ、ぜんぜん」
「・・・」「注射だめだスカ?」「だ・め・で・す!!」「えっ」
いつも言うこと聞いてきたんだから、僕の言うこときいてくれるまでは注射しませんっ!
(それに言うこと聞いたら注射いらなくなるはずですけどね) |
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「こないだ新聞に載ってた病気の話」「ええ、読んで頂けましたか」
「でも、最後までマジメな内容だったから、つまらないわ」「そんな」
「どこで笑わせてくれるのかと思っていつも読んでるんだもの」
「でも、ぼくも一応医者ですからねえ、毎回バカ話というわけには・・」
”オチ”がつかないと、「落ち着かない」ようになってしまったんですね
お後がよろしいようで・・・ |
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「Sさん、数年ぶりですね。あのときは肺ガンが怖いと言っていましたが
禁煙しましたか?」「ええ、まあ。不完全ですけど」「ふかんぜん?」
「そうですね、まだ少し吸っているので・・」「それは禁煙とはいいませんっ!」
「セキがひどいんですよ」「そうですか、もちろん薬は出しますけど、
タバコもやめてくださいね」「ええ、吸っていません」「ああ、禁煙したんですか」
「はい」「ちなみにいつから?」「おとといからです」
それはやめたんじゃなくて、吸いたくても吸えないだけでしょう!! |
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「Hさんさっき血圧はかったら170の90あったので
少し休んでもらってまたはかったんですよ」と看護婦「うん」
「それでも全然下がらないままなので、どうしましょうか?」
「じゃあ入ってもらってください」「はい、どうぞ」
「ちなみにけさ血圧の薬、飲んできましたか?」「いいえ」
「それじゃあいくら休んでも下がらないでしょうね、
まあ、その証明にはなったわけで、ご苦労様でした(トホホ)」 |
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「きのうカゼで具合悪かったんですよ。でも病院お休みだと思って
家で寝ていました」「そうですか、昨日からやってますよ」「なんだあ」
「それはお気の毒。いまさら言ってもしょうがないからいいませんけどネ
(一応、ずっと診療時間は張り出してあるし、それにやってるかどうかは
電話一本で確かめられることじゃないですか)」
携帯世代には考えられない話かもしれません |
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「きのう具合悪かったんですけど、休みと勘違いしてこなくて・・」
「どんな具合ですか?」「きのうは3回下痢して、セキが少し、寒気がちょっと」
「そうですか、いまもそうですか?」「いいえ、いまはすっかり良くなりました」
「それは良かったですね」「ええ、でも心配だから薬もらおうと思って」
「えっ、だって具合は悪くないんでしょう」「はい」
開業医ですから(苦笑)薬はお出ししますけどねえ・・・ |
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「いつもの薬と、シップ、それに心電図お願いします」
「動悸か何かするんですか?」「いいえ、しばらく検査してないがら」
「まあ、やるのはかまいませんけど・・(保険が、ぶつぶつ)」
「いつもの薬と、下剤と、睡眠薬下さい」「便秘なんですか」「ええ」
「それに、眠れないんですか?」「んだす」
(主訴→診察→検査→指導・処方・・・という流れは崩れ去る)
なんかいわれる順番が違うような気がするんですけどねえ |
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「すいません、ここ一ヶ月ず〜とおばあちゃんに付き添っていたもので」
「ええ、大変ですね」「だから血圧全然計れなかったんですよ」
「そうですか、でもずっと病院にいるんですよね」「はい○○病院です」
「だったら廊下に自動血圧計がおいてあるでしょう」「・・・そうですね」
「いいたいことはおわかりですよね」「はい」
病院の中で病人に付き添っていて具合が悪くなる人、結構いますね
相談したり治療受けやすいハズなのに、と思うのは医療関係者の偏見? |
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カゼで受診されたSさん、高血圧で総合病院に通院中とのこと
「血圧で○○病院に通ってるんですね?」「かよってるといっても
2ヶ月に一回薬をもらうだけで」「医者の診察は受けないんですか?」
「4ヶ月に一回かな」「血圧はちゃんと測っていますか?」
「うん、4日に1回は自宅ではかってるよ」
「それを’主治医’には見せていますか?」「いいや」「やっぱりね・・・」
思わず言いたくなりました「そんな病院のどこが良いんですか!?」 |
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「きょうは胃カメラお願いします」「結構ですよ、
じゃあ今朝は食べないでいらしたんですね」「はい」
「あれっ、血圧が低いですね、薬も飲んでないんでしょう?」「そうです」
こういう方が結構多いのに気づきました。ただし、薬だけ飲み忘れた場合は
血圧が高かったりします。
・・・ということは「朝飯抜きが血圧を下げる」「食べるとあがる」のかも!
「食べ過ぎが万病の元」の裏付けになりそうです |
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かつて国立病院で多忙な外来を「こなして」いたときのこと
下手すると4時5時までかかる「午前の」外来でした
(よく患者さんも待ってくださったものです)
なにかのぐあいでポッカリと空いた日があるもの
すると私は「同じペースで」患者さんを診て
「いや〜、今日はすいてたね、早く終わって良かったあ」
「時間があればその分患者さんをゆっくり診る」というのは幻想かも・・
そのときつくづくそう感じたのでした(ボクだけでしょうか?) |
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町が盛んにクリスマスムードになる頃
患者さんたちも、なんだかきぜわしくなってきます
「少し鼻水が出て」「はあ」「カゼ引いたら大変だと思ってきたす。
なんしろ、正月になったら病院ずうっ〜と休みになるべ」
「まあ、気持ちはわかるけど、あと一週間も先だし、
休むといっても日曜日抜いたら3日間だけですよ」
「その間に具合わるぐなったら大変だすべ」「急患センターがあるし
病院が全部休むわけじゃないからなァ」
でも、年末の「追いつめられた感じ」はやはり特別なようです |
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比較的のんびりなうちの外来ですが(トホホ)
さすがに月曜の朝は混み合います
週末熱出したひと、疲れてめまいを起こした人、薬切れの人・・
ざわざわゴタゴタしているなかで、決まっているんですよね
「年に一回の胃カメラ希望の人」「介護保険の意見書作成の方」
「健診受け損ねたので一通り検査お願いします・・・」などなど
わざわざ月曜の朝に来なくても・・・
水曜の午後にきたらもっとゆっくり診てあげるのになァ |
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「大丈夫ですね」「変わりないですね」
これが閉じた質問。返事はどうしても
「だいじょうぶです」「かわりないです」に誘導されがち
「大丈夫ですか?」「変わりないですか?」
これが開かれた質問。同じように聞こえますが
「ええ、大丈夫です」「そういえば、ちょっとめまいが・・・」
相手に対して白紙でオープンに接している状態ですね
うちの看護婦にはいつも開かれてあるように指導していますけど |
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「検査の結果も聞きに来なくちゃ、薬ももらわなくちゃ、って思ってはいたんですのよ」
「ええ」「でも、お友達が来たものだからなかなか出るに出られなくて・・」「そうですか
でももう一週間ですよ。出ちゃだめって、友だちが通せんぼしたわけじゃないでしょう?」
「そりゃあ、そうですけど」
「法事が続いたモンで」「でももう一ヶ月ですよ、
毎日法事があったわけでもないでしょうにねえ」これも応用問題ですね |
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「ヘビースモーカーの在宅酸素のセールスマン」
「減量を説得するメタボリックな体型の医師」
「検診を受けたことのない保健事業者」
「歯並びの悪い歯医者」
医者の喫煙率はまだまだ高くてスイマセン
私はもちろん吸いません |
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「家ではかると低いんですけど、ここに来るとあがってしまうんですよ」
「緊張してしまうんでしょうね。いわゆる白衣高血圧というやつでしょうね」
「でもヘンなんですよ」「ン?」「こないだ別の病院にかかって、
待っているときにはかってみたら正常だったんですよ」「そうですか・・・
うちの病院はヘンな魔力があるのかなあ(苦笑)」
ササキナイカ症候群と命名しました(撃沈) |
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「いつものおくすり下さい」「あれっ、Sさん久しぶりですね」
「ごぶさたしていました」「いつものといっても、半年以上前ですけど」
「ええ、バスがなくなって、なかなか来れなくなってしまって・・」
「そうですよね、仕方ないですね、まずお出ししますよ」
「あと”いつもの”注射もお願いします」「わかりました、せっかく
はるばる来て頂いたんですから、サービスしますよっ」
針刺すんですから、これがホントの「出血大サービス」ですね |
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「どうですかOさん、体重は変わらないですか?」
「いえ、体重計がこわくて、しばらくのっていません!」
「そうですか、でもホントにこわいのは病気ですからねエ
毎日乗って、こわくなくなるところまで行きましょうよ」「はあ」
「さあ、体重計に乗ってくださいっ!」
そんなこと突然言う、私がイチバン怖いんでしょうけどね |
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糖尿・高血圧・肥満で狭心症もあるSさん
「このあいだニトロ欲しいっていうのであげましたけど」「ええ」
「何度か使ったんですか?」「ええ、少し使いましたよ」
「少しって、何回くらいですか?」「そうだなあ、2〜3回かな」
「かなあって、軽く言ってますけど、もう少し危機感を持ってくださいよ」
「へえ」「狭心痛というのはとても危険なサインなんですからね」
たとえば火災警報が鳴ってるようなものです
「そういえば先月、警報が3回ばかし鳴りましたな」という人はいないでしょう |
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「ながながやせなくて、毎年ふとくなっていぐす」
「そうですねえ、本人は腹八分のつもりでも、いまはカロリーが高いから
腹十二分になるんですよね、まあ腹6分くらいが良いのかもね」
「どうしたらいんでしょうねえ」
「知っていますか?来年から肥満税といって、太っているヒトは
よけいに税金がかかるようになるんですよ」「(深刻な顔で)んだすべ」
「じ・ょ・う・だ・ん・で・すよ!もちろん」
そのうちしゃれにならない日が来そうですけどね |
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インフルエンザワクチンは予防効果があるのはもちろんですが
100%ではありません、接種してもかかってしまう人はいます
2回予防注射したのにインフルエンザにかかる子どもさんは毎年います
なかにはA型にかかったのにそのあとB型にもかかった子どもさんも
そのたびにタミフルを内服して・・・
まさにインフルエンザをフルコースで体験したわけで
お気の毒としか言いようがありませんね |
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「あさ食べ損ねたので、クスリも飲みませんでした」
(食べなくても時間でのんでくださいね)
「食べてから思い出すことが多くて、食前のクスリ忘れるんですよ」
(食後でも、のまないよりはましですからのんでくださいね)
「ときどきはかるの忘れてるから、血圧手帳持ってきませんでした」
(一回でも貴重な情報なので見せてくださいね)
受付で「インフルエンザ2回目は4週間後に来てくださいね」
「えっ、2週じゃないんですか?」「ええ」「年末忙しいからむずかしいかも」
(できれば4週ということですから、2週でも結構です、打ちますよ)
もっとファジーに、ある意味テキトーにいきましょうよ |
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「検査、ぜんぶおねがいしますだ」
「全部って言っても、いろいろあるからね。具合悪いんじゃないんでしょう」
「ぐあいだばいいす。全部調べてください」
いままでは「ここは人間ドックじゃないんだから」「保険つかえませんよ」
等々、説教したりもしましたが、あまりご理解頂けないのでやめました
それに、自己負担が増えてから、こういうヒトも減りましたし・・
「じゃあ胃カメラからやりますか」「えっ、胃カメラは結構です」「ほらね」 |
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人にきかれたくないからヒソヒソ話すんでしょうけど
「ひそひそ話をしている」ことはバレバレです
なので(なにか自分にきかれてはマズイことを話しているな〜)
という悪印象を私に与えるだけですから
まあ、やめたらいいと思うんですけどね、あるいは普通の声で話すか
・・なんてここに書き込んでいるのもヒソヒソ話みたいなモンですけどネ |
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「わたしは甘いのが好きなヒトだからなあ」
「わたすは水のんでも太るヒトだから」
「もったいなくてマゴが残したもの食べでるがらふとるんだべな」
「一人暮らしだから好きなものばっかり腹一杯食べるんだベナ」
なんだかカラダと本人が別人のような言い方ですね |
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「クスリを多めにもらうことはできないでしょうね」「いいえ、差し上げますよ」
「胃カメラをやってもらうわけにはいかんでしょうな」「いいえ、いつでもやりますよ」
「今度の検査結果は、だめだったでしょう?」「いいえ、まずまずでしたよ」
う〜ん、奥ゆかしいのか、謙虚なのか・・
かえってイライラする私の受け止め方は「間違っているんでしょうね」 |
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カゼで受診した小学生の女の子、おばあちゃんが付き添ってます
「どうしました?」「なんかカゼ引いたみたいで、セキしてるんです」
「他に何か症状はありますか?」「のども痛いみたいで、鼻水も出てますね」
「頭とか痛くないかな?」「頭は痛くないみたいですけど・・」
「本人がしゃべれるでしょう?ねえ、どうかな?」「・・・」
じっとおばあちゃんの顔を見てだまってます
代弁者がいるので自分で答えるのを忘れてしまったのかも! |
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予防接種していてとても気になることがあります
問診票に「ぜんそく・アレルギー性鼻炎」と書いてある子が
とても多い。何ヶ月も、何年もクスリを飲んでいたりします(何種類も)
本人はいたって元気そうです。よくよくきいてみると
「いつも鼻を垂らしている」「あさばん咳をする」くらいの症状
「思い切ってやめてみたけど、なにもかわりませんでした」というお母さんも・・
ちなみにうちの子なんか、いつもハナ垂らして朝晩ゲホゲホしてますが
全く気にしてません!! |
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「・・・というような具合ですから、お薬が必要ですね」
「そうですか、そのクスリ、副作用はありませんか?」
「あります、もちろん、極論すれば副作用のないクスリはありません」
「そうですか」「ただそのメリットとデメリットを天秤にかけて
効果が期待できて病気が改善すると思うから出すんですよ」「う〜ん」
「あなたはタバコを吸うようですが、ちなみにタバコの副作用はなんだか
ご存じですか?」「さあ、なんでしょう、わかりませんな」
「すべて副作用です、タバコにメリットはありません」「・・・」
タバコを平気で吸う人が、クスリの副作用を気にするのもなんだかヘン |
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「Lさん、どうですか、おサケは?」
「いやあ、ここんとこ忘年会が続いて、大変なんですよ、つきあいが多くて」
「そうでしょうね、でもネ、厳しいこと言えば、宴会に出ても、つきあって
ずっとのむ必要はないでしょう?」「まあね」「ウーロン茶にしてもいいわけだし
はしごしなけりゃいいわけだし」「そりゃそうですけどねえ」
内心楽しくてのんでる自分がいるわけで、酔うとコントロールできなくなるんですよね
(ようくわかります、自分もそうですから、、、自爆) |
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「Bさん、今年一回もケンサしてないでしょう。今日どうですか?」
「今日ですか、時間かかりますか?」
「採血と心電図なら10分もかからないですよ」
「そうですか、でもこのあと予定があるので・・」
「10分もとれないんじゃあ、総理大臣並みですね、けっこうですよ
すぐにお帰り下さって」「・・・・」
「ホントに具合悪くなるまで待つしかないですね」そういいたくもなります |
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私の知っている先輩の言
「じっさい、死ぬ人の8割は病院でなくなってるんだ
だから長生きするには病院に近づかないのがいちばんってわけさ」
確かに病院に縁がないのは良いに決まってます
ですが、無理に遠ざけて、健診も何もしないでいると・・
ムリヤリ病院に行くハメになるのもどうかと思いますけどネ |
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「安いって言うから、わざわざ隣町まで行ってインフルエンザ
打ってもらってきたぞ」「ホントケ、なんぼだった?」「¥○○○○だ」
「ほう〜、そりゃ安い」
「あそこの病院、インフルエンザ安いのでみんな行ってるけど
どうしてそんなに安くできるか知ってる?低級品を使ってるんですって」
「まあ、そうなの、信じられない!」
そんなことあるわけないでしょう、まったく |
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「あそこの病院いったら聴診するって胸見られたのよ、ヤアネえ」
「まあ、そうなの、じゃあ行くのやめときましょ」
「あそこの医者は、セキが出るっていったのに聴診器もあてないで
クスリ出しておきますからだって、好い加減ねえ」「本当?じゃあ
行かないようにするわ」
こちらもいろいろ考えて対処しているつもりですけどねえ、ムズカシイ |
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「せんせい、こんなものができたんですけどなんでしょうか」
「はあ、おそらく湿疹でしょうね」「糖尿と関係あるんでしょうか?」
「そうですね、できやすいかもしれませんけど、そんなに心配なものではないですよ」
「そうですか、よかったわ」「それより最近血糖ケンサ全然してませんね。調べなきゃ」
「ええ、でも最近食べ過ぎちゃってるから、また今度お願いします」
根本を心配しないで枝葉を気にしてもネエ |
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「こないだ腰を痛めたモンで、整形外科に行ってきました」
「そうですか、大丈夫ですか?」「ええ、くすりとシップもらって
電気かけてます」「どんなクスリですか?いま持ってます?」
「さあ、なんの薬でしょうな。なんだか3種類ばかしくれてますが」
「なんだかわかんないクスリのんでて、心配じゃないですか?
説明するはずだし、わからなかったらきいてくださいね。」「そうですか」
「ケンサしました」「結果は?」「大丈夫って言ってましたけど」
で済ませる人も多いですね。そんなに医者を信頼しているのでしょうか |
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「Tさん血圧高いですね」「あれえ、おかしいなあ
すぐはかるとたかいと思って、しばらく車の中で休んでたんだけどなあ」
「でもね、Tさん、一服してたでしょう」「ええ、まあ」
「タバコを吸うと血圧は上がるんですよ」「そうですか(苦笑)」
当院は禁煙ですからヘビースモーカーの血圧は下がるはずですけどね |
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「カゼをひいてセキが止まらないんですよ」
そういってこられたCさん「そういえば、おととしの今頃も来てましたね
あのときはレントゲンで古い肋膜の影があるようだっていったら
心配だからとおっしゃって、大学病院までケンサしに行ったんですよね」
「ええ、そうでしたね」「その後はケンサしてますか」
「いえ、全然」「・・そうですか、でも年一回くらいはケンサしましょうね
一回大丈夫だったら、一生オーケーとはいきませんからね」
いっときあれこれ心配して、おさまるとケロッとほっといてしまう
そういうかた多いですね。心配も「適当に」してほしいものです |
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何度目か、またいじめが問題になっていますね
「責任はどこにあるのか?」と追求して
あげくは校長先生が自殺してしまったり、何度繰り返すのでしょうか?
そうやってみんな、自分は多数の中に埋もれたまま
標的を探して、追いつめて、反省させて、圧迫して・・
それ自身がいじめの構造になっていることに気が付かないんでしょうか |
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「最近お腹が張ってだめなんですよ」「ではちょっと横になってみてください」
そういって診察台の上でお腹をあちこち押していると・・
”ブー”「おっと、失礼」そこはプロですからね、私は顔色一つかえず
「では少し胃腸薬出しますから、様子みてください」
足元に立っていた看護婦は、直撃されたようで心なしか顔色が悪い
診察室も「排ガス規制」が必要かも! |
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胃カメラで胃潰瘍が見つかったMさん「その後調子はどうですか?」
「クスリのんだらすっかりいいですよ、絶好調です」でもヤニ臭いです
「Mさん、いま禁煙したらもっと調子が良くなりますよ、きっと」「はあ」
「タバコ代もかからないし、薬代も浮くし調子はいいしで
言うこと無しの状態になりますよ」(当院の経営状態以外はね、トホホ) |
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「便秘がひどくて下剤もらえねえすべが」「いいですけど、ちなみに何日くらい
でないんですか?」「んだすな、一週間でないこどもあるす」「ひえ〜、ホントに?
お腹張らないのかな」「ふつうに食べれるすよ」「でもね、ちょっと想像してみてくださいよ。
お肉やご飯や魚を混ぜて36℃で一週間おいておいたらどうなるか。腐ってカビが生えて
すごいニオイになるでしょう」「んだすな」(ホントは想像したくもない)
「そんなものをお腹の中にいっぱい詰め込んでるのと一緒なんですよ」
そんなこと言われても出ないモンは出ないんですけどね |
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「またカゼ引いてしまって」「ええ」
「こないだのお薬がきいたので、また頂こうと思って」「いいですよ」
「それで、2週間分もらえませんか?」「えっ、それはちょっとヘンじゃない」
「だめですか」「だって2週間もなおらなかったらもうこじれてるから
カゼじゃないし、診察してクスリも変えないといけないでしょう」「はあ」
「それに、最初から2週間も治らないって決めるのもヘンじゃないですか?」「まあねえ」
忙しいから常備薬にしたいんでしょうけど、トイレットペーパーじゃあるまいし |
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いつもめまいの注射をしていくKさん、また顔を見せました
「あれっ、さっき注射して帰ったんじゃないのかな」「んだす
ばって○○外科に行って電気かけてもらおうと思ったら
なんだが具合悪ぐなってまだもどってきたす」「あれまあ」
そういって今度は吐き気どめの注射をするハメに
「病院をはしごしてもどんどん元気にはならないってことだね」「ふんとに」 |
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「Kさんクスリいつも切れてから来てますけど」「ええ、なかなか忙しくて」
「でしたら、無理しないで、2週間じゃなくもっと多めに出しますよクスリ」
「そうですね。でも、2週間に一回くらい病院に来ないと、やっぱり」
「そうですか、まあいいですけど」
その次もKさんはやはりクスリが切れてからいらっしゃるのでした、トホホ |
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「先生、ナントカナントカというところからお電話です」「ボクに?」
「ええ、通信担当の方お願いしますというので・・」(はは〜ん)
「もしもし、かわりました、どういうご用件でしょう?」「はい、こちらは
○○ですが、そちらでは毎月の電話料金の請求書はどういったところから
行っておりますでしょうか?」「あのう、忙しいので用件をお願いします」
「ええ、新しく基本料金が割引になるサービスが始まりまして、そちらでは
マイラインプラスは(中略)ここまでのところご理解頂けましたでしょうか?」
「いいえ、残念ながらわかりません」ガチャン
「何かの勧誘ですか?」「はい」「では結構です」がイチバン手っ取り早い |
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患者さんを送り出すときに声をかけますね
「お大事になさってください」「お大事に・・」「お大事にどうぞ」
それがつまって結構言いますね、看護婦さん
「お大事ください・・」ちょっとヘンな表現
「患者様」「○○様」はかえってよそよそしいので使いません |
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「Oさん体重少しずつ増えていますね」
「そうなんだすよ、気をつけてるんだけどぜんぜん減らなくて」
「減らなくても良いから、せめて増えないようにしないとね」「困ったもんだす」
「内蔵にたまった脂肪は貯金じゃなくて借金ですからね
病気というツケまで支払わなきゃいけなくなりますよ!」
むかし漫才でも「奥さん届けだしてますか?<シボウ届け>?」
というブラックジョークがありましたネ |
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寒くなりました、みんさん着込んでどんどん厚着になってます
血圧はかるにも予防接種するのにもお肌が出るまで一苦労です
「へば、上着ぬぐすか?」「いえ、袖だけぬければいいですけど」
「そうはいってもなあ・・」えっちらおっちら、くねくねがさごそ
調節きかないから肌は汗ばんでいて、かえってカゼ引きそうです! |
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「Oさん自宅で血圧はかってますか?」いやあ最近はかってないね。
だってめまいもしないしなんにもぐあいわるくないからさ」
「でもですね、ほとんどの人は具合悪くないんですよ
ほらいま170/80もあるけど、どうです?なんともないでしょう」
「ええ、でもこんなに高くなったことないよ」「”ない”、んじゃなくて
”はかってないからわからない”だけかもしれないじゃないですか」
血圧高いと具合悪くなるなら、もっと病院は繁盛してるはずですけどね! |
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「かぜひいて、のどいだくてきたす」「どんな具合ですか?・・・・・
う〜んセキは出ますか」「夜中セキして眠れネエくらいだす」
「・・・熱は?」「きのう39度まで上がったす」「・・・・鼻水は?」
「もうたれっぱなし」「・・・あたまどうですか?」「がんがんするす」
「・・・そりゃあ大変ですね」
顔に書いてあるわけじゃないのでやはりどんどんしゃべって頂かないと |
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「Tさん中性脂肪が高いですね」「食事は気をつけてるんですけどね」
「そうですね、意外と気が付かない食習慣があったりするんですよ
たとえば・・・缶コーヒーが大好きだとか」「のみません」
たとえば揚げ物が大好きだったりポテトチップを食べたり・・」
「そういうのもあんまり食べないです」「ですから、たとえばということで
そういう習慣はないか見直してみて、ということをいいたいんですけど」
「気づいてもらう」というのはしんどい作業ですね
(がいらいこばなしに突っ込みを入れたい方もガマンしてくださいね) |
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90を越えたおばあちゃん、娘さんが付き添って来院
「お薬は足りていましたか?」「ええ、お昼どうしても一人になるので
飲み忘れがあって、余ってたんですよ」「そうですか、介護サービスとか
ヘルパーさんとかは利用してないんですか?」「ええ、まだ元気だし
そんなに寝たきりというわけでもないですからね」
「いまは介護予防といって、寝たきりやボケにならないように
いろいろなサービスを利用しましょうという動きなんですよ(云々かんぬん)」
その気概はもちろんいいんですけどね |
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「今日はやけに血圧が高いですね」「ええ、病院に来ると思って
朝急いでたから、クスリまだのんでないんですよ」
「急いでといっても、朝ご飯は食べたわけでしょう?」「ええ(笑)」
「だったらのむヒマがないとはちょっとねえ」
(それにヤニ臭いから一服してきたのはあきらかだし)
気持ちに余裕がないヒトが血圧が上がるのかもしれません |
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「変わりないですか」「いやあこのあいだ、あれして、あそこにいったんだすよ」
「あれって?」「あれですよ、そしたら検査して大丈夫だって」
「あれって?」「ほら、あそこ、なんていったけなあ、そう○○外科だ」
「だから、あれってナンデスカ?」「んーと」「まいいですけど・・ぶつぶつ」
ストーリーも省略しすぎると何のことだかわかりません |
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「具合はどうですか?」「ええ、変わりないですね
あいかわらず便秘でときどき転んだりしてはいますけど」
「ころぶ?あなたがですか?」「いいえ、おばあちゃんです」
「あれっ(カルテを見ると患者さんの代理でみえた娘さんのようです)
これはしつれいしました」
気づかない(私が)のがいけないんですが、しまいまで
(会話が)ちぐはぐなこともたまにありますね |
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