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「問題です。誰も見ている人のいない森の中で
木が倒れました。さて、このとき音はするでしょうか?」
「はあ〜、するにきまってるだろう」「もうちょっと考えて」
「する!」「まあ、普通は答えないんだけど、特別に言おう
”音はしない”のさ」「まさか〜」「この問題の難点はひとつ
誰にも、証明も反証もできないということさ」「できるぜ
ビデオカメラを置いて録画すればいい」「その時点で誰かが
’観察’してることになるじゃないか」「えーと、えーと」
しばらくうなってなさい、思考停止に導くのが禅問答だからね |
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うちでは兄弟げんかが日常茶飯事「へん、おまえなんか
スタミナないからすぐにへばるじゃないか」「そんなことないよ
空手やってるからキックにパンチなら負けないし」「ふんだ
そんなへなちょこパンチ、オレはスキーやってるからバテないし」
「こらこら、いい加減にしなさい。べつにみんなそれぞれなんだ
比べなくていいだろう。バッタがミミズに、お前ジャンプできないな
って言わないし、言われてもミミズは気にもしないだろう。
じゃあお前土にもぐってみろなんて言い返すか?」
「ふん、バッタとミミズの親のパパは一体なんなのさ!」 |
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「保険会社の社員が保険の裏側を暴いた本というのがあってさ
社員がみんなその会社の保険に入ってるかというと、そうでもないと」
「はは〜ん、お客にすすめるくせに、自分は別の保険に入っていると」
「そうなんだよ、そしてそれこそが専門家が勧める良い保険というわけで」
「ありがちだね、裏側を知ってるから本当にいいものを選べる」「そう
自動車のセールスマンが乗る車、女将が選ぶお店、農家が食べるお米」
「もちろん、一致するシアワセな場合もあるだろうけど」「そこで質問なんだ
君はカゼの時はどんな薬をのむんだい」「きまってるじゃないか
レバニラを食べてとっとと寝るのさ」「・・・」 |
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「この方はショートステイを何度か繰り返していて
こんど、正式に入所されることになった方です」「そうでしたか」
「ええ、そういう人は結構多いんですよね。入所待ちの間も
面倒見れなくて、ショートの間に少しだけ自宅に帰って
またショートを繰り返すんですよ。これが結構長くなるんですね」
「長いショートというわけですね」「はい」
むしろ施設に住んで自宅にショートステイするとも言えますね(トホホ) |
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「・・・というわけで、おばあちゃんひとりぐらしなもんだから
具合悪くなって入院して、退院したのはいいんですけど
面倒見られないから施設に入れることにしたんです」「そうですか
でも、一人暮らしの次がいきなり老人ホームじゃあんまりですね」
「じゃあ、どうしたらいいんでしょう?」「いろいろ手はありますよ
専門の職員もいるし、なんといっても周りに沢山お仲間がいるでしょう」
「なかま、ですか」「ええ、同じような境遇で悩んでる人、家族が」
そういう事例に事欠かないのが高齢化社会のいいところなんですから |
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「アルツハイマーの進行を抑える薬とか、骨粗しょう症の悪化を
食い止めるクスリとかあるだろう?怪しいよな」「あやしい?」
「うん、これを飲まないともっと悪くなっていたのを阻止したんですよ、
というのを証明するのは、同じ人で比べられないからムリだと思う」
「そうかなあ、ちゃんとした臨床試験してるんだろうし」「じゃあ
『私は地震が起こるのを予知して、未然に防ぐ手立てを講じたので
地震は起こらなかったんです』というのを否定できるか?」「・・・」
まあ無効と言われる頃にはがっぽり儲けてるんだろうけどなあ、ぶつぶつ
(このおはなしは、あくまでフィクションですーーというウソは本当です) |
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「ふと気がついたんだけどさ」「なんだい?」「昨日はどこにもないだろう」
「はっ?」「明日もどこを探してもない」「まあね」「昨日は今日の記憶
明日は今日のユメや想像。だから全部今日ここにあるんだよ」「そうだね」
「思い出している昨日は今ここにある、思い描く明日も今ここにある」
「どうしたんだい急に」「だから、どこに行かなくてもいいと思ったらさ
すごく気が楽になったというわけさ」「それはよかった」
・・・で、次の人が待ってるから、とりあえずどっかに行ってくれないかな? |
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「今朝からなんだかカゼっぽくて、ザワザワするんですよ」
「熱はないようですね」「ええ、でもいまインフルエンザが流行ってるでしょ
かかったら大変だと思ってとんできたんですのよ」「そうですか
ご心配はわかりますけどねえ。ご覧のとおり待合室は珍しく混んでる
インフルエンザの人がわざわざ沢山集まるところ、ご存知ですか?」
「まさか・・・」「そうです、病院の待合室です!」「(絶句)」
人ごみを避けてきた人が、わざわざ危険地帯に飛び込む、とも言える
・・・ボクは本当に医者なんだろうか |
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「先生、わたしバレーボールをやったせいか腰を痛めてしまって」
「あれまあ」「きのう整形外科に行って、検査して注射してもらいました」
「それでどうですか」「今日になったらあんまり痛いからまた行ったんです」
「そしたら」「別の検査もしたんですけど、注射はできないって」「でしょうな」
「それで、ここでもっと良い痛み止めの注射してもらえないかと思って」
「・・・そんなのがあれば向こうでとっくに使うし、専門家がダメって言うのに
できるわけないでしょう!」「そうでしょうか?」
八百屋に「あそこの魚屋でブリが売ってなかったんで、こちらでくださる?」
って言うようなもんです。少しは我慢もしましょうよ(トホホ) |
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「摂取カロリーから消費したカロリーを引いた差が、大きければ太る
逆なら痩せるという理屈ですよね?」「ええ、一般的にはね」
「じゃあギャル曽根はあんなに食べてるのになぜ太らないんですか?」
「確かに。一回に何千か、へたすると何万カロリー分食べてるよね」
「でしょう?おかしいじゃないですか」「生身の体だからロボットみたいに
単純計算できないんだろうね」「というと」「燃焼効率の違いとか
あと、大きいのは消化吸収の違いだろうね」「?」
胃腸の中をスルーして、そのまま出してたら太らないでしょう
まっ、本人にウ◯チの状態を聞けばすぐに分かると思いますよ! |
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「ボクはさあ、影で人の悪口言うの嫌いだから言わないんだけど
◯◯ときたら、会うたんびに人の噂話、陰口いうから嫌なんだよなあ」
「それって、◯◯の陰口じゃないの?!(苦笑)」
「俺は子供の意思を尊重したいから、叱りつけて自分に都合のイイように
コントロールしようとは思わないんだ。おまえもやめたほうがいいぞ」
「そうやって、俺のことをコントロールしようとしてるんじゃないの?!」
「イジメは許せないよな、きっと犯人を見付け出して、責任取らせて
思い知らせてやらないとな」「それもイジメの発想と同じじゃないのかな」
「説教臭いブログは鼻につくよな」「お前だって・・・(自爆)」 |
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「血圧が高くて困ったもんです」「どれどれ、これぐらいならいいですよ
決して高くないですから」「そうだすか、でも、上がったり下がったりで」
「ロボットじゃないんだから、これぐらいの変化は普通ですよ、心配ない」
「そうだすか、でも、としいげばいろいろ具合悪くなるから困ったモンダ」
「いまは元気なんだからいいじゃないですか、ありがたい事ですよ」
ありもしない問題を次々につくって悩んでしまう、ホント、モッタイナイ |
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「ここのほかはどこか病院にかかっていますか?」「いいえ」
「あれ?前回は眼科と整形外科に通院中となっていますけど?」
「ああ、眼科は毎回目薬をもらってるだけです。整形外科も
年に2回検査をしてるだけですから」「とはいっても、通ってることに
まちがいはないわけですから」「そうですか?」「そうでしょう?」
「ひとりで銀行に行ったりしますか?」「いいえ」「行かないんですか?」
「ええ、わたしはもっぱら郵便局ですから」椅子から転げ落ちましたね |
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「おめえんとこテレビ、新しいのさ変えだが?」「うんにゃ、まだだ」
「ほら、こごのテレビ見てみ、地デジにすれば、こんなにきれいな画面が
見れます、だど」「んだな、キレイだごど、細かいのもよくわがるし」
「たいしたもんだ」
あのう、うちの待合室のテレビはアナログのブラウン管なんですけど
アナログ画面でハイビジョンはこんなに綺麗だって見せて感動するなら
これで画質は十分だということでしょうね |
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「せんせい、手術した傷口が赤くなってかゆいんだばってなんだべ」
「どれどれ、うーんバイキンが入って化膿してるのかもしれないね
いつからなの?」「シップ貼ってたらすこしいいから様子みでだんだ」
「長いのかな?だんだん広がってるの?」「痛くないからなあ」
「抗生物質で少し様子を見ようか、効かなかったら外科行かないとね」
「で、せんせい、これなんだべ?」
向い合って二人でお互いにひとり言をいって、どうなる!? |
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「夏の間に体重が増えでしまって」「そうですかねえ」
「座るときも、ドッコイショってなってしまうんだすよ。先生、頼むす」
「頼むって言ったって、僕が無理くりやせさせるわけにもいかないし
やせられるのはあなたひとりだけですよ」「だがら、やせるクスリって
ねえべが」「まあ、ないですな。TVでやってるやせ薬でも試したら?(笑)」
体重が軽くなるかは保証しませんが、おサイフはきっと軽くなりますよ |
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保育所の健診にて「この児、体重が多くて肥満度が30%を超えてるんですよ」
「まあまだ4歳だし、いい体格しているから問題ないでしょう」「措置はいいですか?」
「ソチ?」「親御さんに食事制限とか指導は必要ないですか?」「よほどの
過食とか偏食があれば別だけど、元気に遊んでるし大丈夫でしょうね」「はあ」
「あくまで統計上の目安で、子供に制限はちょっと。お相撲さんになる人もいるわけだし」
「それはそうですけど(まったく極論だわ、ほんとに医者かしら)」「なにか?」
そんな悩む時間があったら、一緒に遊んであげたほうがよほどいい |
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「ほらみてごらん、クッション付きの地下足袋、今度の祭りではこうと思って
まちの呉服屋さんで買ってきたんだ」「へえーそんなのがあるんだ」「うん」
「似たようなの、スーパーセンターで売ってたわよ、もっと安いんじゃない」
「・・・」「なんだか箱がボロっちいね、パパ」「・・・そうだね、しっぱいしたね
スーパーでもっと安く買えばよかったんだ。(呉服屋さんはパパの足に
合うのを選んで、知り合いだからって値引きしてくれたんだけどね・・・)」
そうやって自分たちの街をつぶしてきたことに、まだ気がつかない |
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看護婦が健診の問診をしています
「『ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いですか?』だと」
「別に人と比べたことないからなあ」「速いほうだが?」「まあ普通だね」
「へば、いいえ、だな」「いいえ、だと遅いってこと?」「んだな」
「それがわかんないから、はいといいえの真ん中に◯してきたんだけど」
「それでか、ギャハハハ」そこで、わたし
「いいえ、でも普通はあり得ますから。至極まっとうな疑問ですよ。一方で
『食べる速さは速いですか』には、速い、普通、遅い、の選択になってるし」
手間かかる割に実りの少ない?トンチンカンお上からの下請け仕事なのです |
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「おじいちゃんしばらくですね、お元気そうでなにより」「コンニチワッ!」
「元気はいいんですけど、物忘れがひどくて大変なんですよ、なんせ
3分前に言ったこともすぐに忘れて、また同じことを繰り返すんですから」
「そうですか、でも、ある意味シアワセかもしれないですね」「えっ」
「嫌なことツライこと口惜しいこともすぐに忘れて、リスタートできるわけで
治そうとするとしんどいですから、そう思って暖かく見守ってあげてね」
心配と後悔抱えて額にシワ寄せている奥様よりよほどお気楽で元気だし |
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「こないだ具合が悪くて、血圧測ってみたらえらく高くてびっくりして」
「どれくらいでした?」「150の90かしら」「はあ」「これは大変だと思って
何回も測っていたらそのたんびに上がるんです」「そうでしょう」
「最後には190の100になってしまって、心配で急患センターに行ったんです」
「そしたら」「着いた頃には落ち着いてきて140の80でした。具合も悪くないし
あしたかかりつけのところで診てもらいなさいって・・・どうしちゃったんでしょう」
「ブレーキのつもりでアクセルを踏み続けていたんですよ」「えっ?」
「事故で聞くと自分だけはそんなことしないと思ってますけどね、みなさん
心のなかではいつもやってしまうんです。まずは気づいて、アクセルを離しましょう |
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「ここんとこ、暑くてさあ、ねられないからダルイんだよね」「そうか」
「なんで、おまえはそう元気なんだ?」「別に、ふつうだけどなあ」
「いいくすりとか、こっそり飲んでるんじゃねえのか?」「まさか」
「食欲もないしなあ」「じゃあ、やる気のでる料理を教えよう!」
「いいねえ、なんだい?」「ここの店だったら、これだな
モチベーションが上がる、もちベーコンの串揚げだよ!」「よけい力抜けたぜ」 |
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「いやー、今年の夏は雨が続くすな」「このあいだのめまいはどうなりました?」
「こんだけ雨が続くと・・」「めまいはどうだがと」と看護婦が聞き直す
「えっ、ああ、あのあとよぐなったす、おかげさまで」「それはよかったですね」
「うちの畑で野菜作ってるんだばって・・」「はい、血圧測りますよ」「そんで」
「はいしゃべらないでね」「・・・」
「それが会話ってものでしょう」普段も要件だけ聞いてたら怒られました(反省) |
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「どうしました、車椅子で」「おばあちゃん急に歩けなくなって」「急に?」
「昨日はデイサービス行ったら、熱があるからって返されてきて」「昨日?」
「おととい38度の熱が出たんですよ、それで夜急患センターに行って」「おととい」
「熱冷ましだけもらってきて飲ませたんです」「具合は・・」「そういえば
先週、頭が痛いっていうから脳外科に行ったんです、そしたら」「先週?」
「ええ、脳は大丈夫って。でも、けさから右に傾くし、歩けないっていうんで」
「・・・あのう、混乱しているようなので、まとめていいですか?」「はあ」
断片的で説明少なすぎると、聞き出してまとめるのにも倍の時間を要します |
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「まだクスリあるすばって、むすこさ送ってもらうのにあわせで
今日きたす」「そうですか、大変だね」「んだす、としいげば
自分ひとりで来れねえし、なんにもかにも人の世話になんねばね」
「そんなに卑下することないですよ、息子さんだって小さい時は
おばあちゃんがおんぶして運んであげたんだから、今度はお返し」
「んだすばって、いまの若げ人さだばそんたこともいえねえす」
若い人もそんなにわからず屋ばかりじゃないと思うんですけどね |
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「やせねくてこまってらす」「別に普通だし、やせてどうするの?」
「看護婦さんみたいにすまーとになって(苦笑)わかがえりてえす」
「もお80すぎなんだから(トマトがきゅうりになりたいというようなもの)
いまのままの自分を好きになればいいじゃない」
「んだすな、もうどうせあの世に行くだけだしな」「そうですよ、あの世では
体型はなんの関係もないわけだし、いまからそう思えばいいじゃない」
「せんせいは、やっぱり、お世辞がじょうずだ」「ホントにそう思ってますよ!」
TVでメタボだ、この贅肉をなんとか、もっとスリムに、って洗脳するからなあ |
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「夏バテみたいで、食欲がなくてだるいんだよね」「忙しいのかい?」
「いや、たぶん職場も、車もクーラーめいっぱいきかせてるからかなあ」
「それで冷たいものばっかりとってるんだろう、きっと」「そのとおり
ジュースも飲むし、帰ったらキンキンに冷やしたビールがたまらんっ」
「クーラーは、その時は気持ちよくて過ごしやすいように感じるけど
外に出たら暑さが余計辛くなる。暑い時は暑いのがよかろう、だよ」
「それでここの待合室は扇風機しかないんだな」「そう、電気代も節約だ」 |
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「あー、間に合った、12時までに来なくちゃと思って急いできました
あわてて出てきたから、診察券も血圧手帳も忘れてしまったわ」
「っていうか、まだ11時半ですけどね、なにか用事でもあるんですか」
「ええ、まあ、買い物とかですけど」「だったら午後にゆっくりでいいのに」
「あらっ、血圧こんなに高いなんて、どうしましょう」「急いだからですよ」
せわしない世間を診察室でのんびり定点観測しているドクトル・タコでした |
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「めまいがして、ふらふらするんだすよ」「これはいけませんね
不整脈がいっぱいでてるし、なにか無理してるんでしょう?」
「いや、いつもドおんなじだばって」「田んぼとか畑とかやってませんか」
「いや、とりさエサだばやってるす」「とりって、ニワトリでしょう?それも
庭で二羽くらい飼ってるわけじゃないでしょう」「ははは、んだすな
2000羽くらいだばいるすな」「・・・ケタが違うじゃないですか!!」
農家の皆さんの「ふだん」のレベルの高さには驚かされます |
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老化のせいにするのはいやだったらしく父はそういってました
「腰が病むのは年のせいでしょうな」「そんなことないですよ、大丈夫」と
最近の私は変わりました。「このめまいは年のせいで、しかたないすべ」
「そうです、年のせいです」「えっ!?やっぱりね(苦笑)」
違うといわれると「じゃあなぜだろう」とあれこれ余計な心配にとりつかれ
あちこちの病院転々としたりする、それで結果は余り変わらなかったりする
「あきらめ」は失望でなく「明らかに見る(受容)」でもありえるのですから |
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「このたびネシーナという新薬が発売になりました」「あっ、そう
その薬、寝る前に飲むの?」「いえ、朝ですけど・・・・まさか」
「なんだ、寝しな に飲むのかと思ったよ」「・・・笑」
ちなみに”サンドノーム”という薬も「三度飲む」かとおもいきや
一日一回の薬です、わかりづらいですよね、まったく
”クラリス”が出たら”コナン”もあり、オタクっぽいなと思っていると
反動で昨今は「セチリジン塩酸塩」みたく化学成分名まんま
市販薬だと「カゼナオール」だし、名前決定の現場を見てみたい |
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娘が歌っています
「♪チョッコレート、チョッコレート、チョコレエトはめ・い・じ♪」
「不二家」のルックチョコレートを口に運びながら・・・(微笑)
またあるときは「野球部のせんせい、しあいのときみんなに
『このイカ!エビ!』ってさけんでたよ。」「・・・あのね、それ
たぶん、『このタコッ!!』だと思うんだけど(激笑)」
ドクトル・タコとしてはタコに失礼だと思いますけどね |
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「血糖値、あいかわらず下がりませんね、それどころか上がってますよ
あまり脅したくはないですけど、今は無症状でも、糖尿病が悪化すると
目が見えなくなったり、手足がしびれたり、足が腐って切断する人もいます
心筋梗塞、脳卒中、透析なんかも糖尿のひとが多いんですよ」「はあ」
「指摘されて生活を改めて病気を克服する人が上の患者さんとすると、
そこそこに気をつけてそれなりにコントロールできるのが中の患者さん、
わかっちゃいるけど、といってなかなか変われないのが下の患者さん
ゲゲゲ(下下下)の患者さんというのもいてそれは・・・まあ、これくらいにしましょう |
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かつて出張先の病院で後輩の女医さんを指導する立場になったことがあり
もちろん悪い娘ではないのですが、気になったのがその返事
何を話しても、まず最初に返ってくるのが「・・・デモお」なのです
「あそこは、こうしたほうがいいんじゃないかな」「でも、こうなんですよ」ってかんじ
あるとき意見が一致した同僚と、飲み会の席でそのことを指摘しました
「きみさあ、その、なんにでも『でも、でも』っていうのやめてみたら?まず、
一回でいいから『はい、そうですね』っていってごらんよ」
その返事はもちろん「・・・でもお」 やれやれ |
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「このあいだ、胸がズキンと痛くなったものだから心配で」「心電図は大丈夫ですね」
「そうですか」「でも、食道なんかのこともありますからね、胃カメラもそのうちどうですか」
「いやあ、あれはコワイから結構です」「やったことあるんですか」「いいえ、一度も」
「さっきも90近いおばあちゃんがやっていきましたよ、やらず嫌いの人が多くてね。
もしあなたが農家で、一度も食べた事ないのに、トマト大嫌いいという人がいたら
どう思いますか?『まあ、一度食べてみたらいいでしょう』っていいたくなるでしょう」
たとえにならんか、おいしくもないし、好きな人もいませんけどね、確かに、ぶつぶつ |
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仕事柄、血圧はこれまで何万回はかったかしれませんが、密かな楽しみ方があります
デジタルなのでたまにゾロ目が揃うのです
「えーと血圧は・・・166の66、脈も66ですね(ワーオ)」
体重計も同様です「先生、体重は・・・77.77キロでした」「そりゃすごい!(何が?)」
パチンコでゾロ目が出るより、確率は低いと思います
1から9まで、それぞれ意味があるので(僕なりに)、内心喜んだりドキッとしたり
一年中この数字とにらめっこするための、秘策なのです |
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「今日は先生に話してなかったことを思い出したので来ました」と90のHさん
「はい」「私は昔足にひどい静脈瘤があって、すごく病んだんです
産婆やったりいっぱい歩いたからだと思うんですけど、それで
一生薬飲まないといけないよって言われて、それがここに来た
最初だったんですのよ」「そうだったんですか、で、今も病むんですか?」
「いえ、それが2年前からすっかり良くなりました」「そりゃすごい」
「じゃあ同じ症状の人に言ってあげられますね『きっとなおりますよ
50年かかって治った人もいますから』って(苦笑)・・・」 |
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「うちのおばあちゃん、薬はしっかり自分で管理できるというから、任せてたんですが
このあいだ確かめたら、いっぱい飲み残しがあって・・・」
「いやあ、それは無理でしょう、なにしろもう90歳ですよ。あわないと思うのは捨てたり、
いっぱい飲み残したり、やはりお家のひとがみてあげないと」「そうですよね
そういえば、おばあちゃん、こないだから脳外科にも通うっていってたんじゃないの?」
「そうだっけ?」「そうそう、えーと、なんだっけ、そうだ、物忘れ外来だ!」
うーん、通い続けること自体、難しい外来のようですね |
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「はい、胸診るからね、暴れないでよ」そういって男性看護師が手を押さえつけます
おばあちゃんはコワイ顔で「なにすんだー、やめろ〜」じたばた、一度叩かれたことも
同じおばあちゃん「内科の先生が診察しますからね、ここ少し持ち上げてもいいですか?」
「ん〜、あいよ」おとなしく診察させてくれます、ついてるのはベテランの女性看護師
相手は自分を映す鏡といいますが、わかりやすい実例ですね |
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「今日は血圧が高いですけど・・・まさか、溶け残った雪を
砕いたりしてたんじゃないでしょうな?」「いや〜、まさにいま、それを
やってきました!」「やっぱりねえ、じゃまになるワケじゃないんだから
溶けて消えるのを黙って見守るわけにはいかないようですね」「ですな」
「若い人はやらないけど、お年寄りに限って一生懸命ですよね」
「少しでも早く春を引き寄せたい」気持ちはわかるんですけどね |
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「血圧はいいですね、安定していますよ」「そうですか、でもわたし
ここで測ると少しあがるし、いろいろと心配で・・・」「もったいないなあ
よくコントロールできてなんの問題もないんだからもっと自信を持って
血圧のことなんか忘れるくらいで(笑)いいですよ」「そうでしょうか?」
「たとえば、肺ガンになったらどうしよう、いやだなあなんて思いながら
タバコ吸うくらいなら、うまいなあ、スッキリするなあと思って吸った方が
まだましでしょ?どうせ吸うならね。」
だからって吸えといってるわけではありませんので、あしからず |
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「しばらく検査してないから、今日は血液検査をしましょうか」
「んだすか、でも大丈夫でしょうか?」「どうして?」
「わたす、前に血をとって気分悪くなったことあるんだすよ」
「う〜ん、じゃあ気をつけてとりましょう。それに
一応、ここは病院ですから、具合悪くなるには一番安心な場所なハズ |
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「輸入ワクチンも、国産ワクチンすら余ったね」「ずいぶん前から予想されていた
事態だけどね」「期限切れで破棄された鳥インフルワクチン、備蓄されたタミフル
あわせたら数千億になるだろうね」「お役人は、万が一に備えた掛け捨ての保険だ
やむをえない、なんていってるようだけど」「とんでもない理屈だね。第一に、
効果も副作用も保証されていない。備蓄することで死者が減るかすらわからない。
そもそも、新型でタミフルが不足した時ですら、放出しようとしなかっただろう!?」
「そんなお金あったら、医療分野でほかにいくらでも使い道があるだろうに」
それにこの保険は任意じゃなくて「全国民強制加入」ときたもんだ! |
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「最近、デパートやスーパーの閉店や撤退がすごいね」「うん、
地方だけじゃなく、東京や大阪のど真ん中でもね」「更地が増えたね」
「ほとんどが外資系だから、地元の発展とかにぎわいなんか余り眼中にない
とれるだけしぼりとって、赤字が続けば、はいサヨウナラ、ってわけだ」
「まさに植民地支配みたいなもんだな、どうなるんだろう」
これからがふるさと、地元をもう一度取り返すスタートになるわけだよ! |
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「またガソリンが値上がりしだしたね」「そうだね」「少しでも安い店を探して
ガソリンを余計消費したりしてね(笑)」「でもよく考えるとね」「ほらきた」
「ミネラルウォーターやジュース、缶コーヒーなんかには半分以下の量で
¥120くらい平気で払ってるんだよね」「そういわれればそうだな」
「患者さんでも中性脂肪が高くて聞いたら、毎日缶コーヒー3本飲むって」
一年間でお酒につかった金額を計算したら、もっと唖然としそうです |
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「君、最近ちょっと太ったんじゃない?」「そうなんだよ、筋トレを始めてね」
「だったら、スリムになりそうなものだけど」「筋肉が少しでもつくかなと思って
肉をいっぱい食べるようになって、あと、例のプロテインみたいなのを飲むからかな」
「そりゃカロリーオーバーだね、第一、肉を食べたからって筋肉になるわけじゃない」
「そうかな?軟骨がすり減ったお年寄りが、コラーゲンとかヒアルロン酸で
元気になったって、しきりに宣伝してるじゃないか」「じゃあきくけどね
最高の肉といわれる肉牛たちは、毎日何を食べているんだい?」「・・・・牧草だな」 |
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「寝てると、舌がからからに乾くんですよ、なぜですかね?」
「昼間はどうですか?」「昼は全然気にならないですね」
「おしっこが近いとか?」「それはないですね」「じゃあ
水を飲んでも癒されない、変な渇きがあるということですね」
「はあ、でも水は飲まないですね」「?夜中にのどが渇いて起きても
水は飲まない?」「ええ」「まあ、糖尿病とかの検査はしてみますけど」
1週間後「検査は異常ないですね」「言われた通り、水を飲むようにしたら
すごく楽になりました」「そうですか、地球的には節水大いに結構ですが
からだには十分に水をあげてくださいね」
火を前にして「なぜ燃えてるんだ!」より、まず、火を消しましょうね |
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「公立病院が新聞の記事になるときは、決まって赤字の問題だね」
「そうだね、議会の答弁でも院長はその弁解みたいなのに終始する」
「全国のほとんどの公立病院は赤字だって言うじゃないか」「そうだね」
「救急車は消防署が管理してること考えても、公立病院はある意味
公共サービスだよね」「そもそも『医業は収益を目的としてはならない』
法律に明記されてるんだぜ!」「そうなの?」
誰も「警察、消防が赤字だからもっと稼ぎなさい!」とは言わないでしょう |
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「ちゅうしゃコワイ、いやだっ!ぜったいにや・ら・な・いっ!」
すでに待合室で叫んでいます「だいじょうぶよ、怖くないから」
「コワイっ!」「こわくないわよっ」「あのね、せんせいがいいこと
教えてあげよう、コワイ、を消すいい方法があるんだ。それはね・・・
早く済ませてしまうことさ!」ブチッ!!「イターイ」
「コワイ」が「イタイ」に変わっただけとも言えますが・・ |
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「今年の大雪はすごいね、もう除雪費が足りなくなるんじゃないかってさ」
「そうだね、フル稼働しても追い付かないくらいみたいだし、でもね
景気が悪くて、まして仕事の少ない冬期と考えれば、うれしい悲鳴でもある」
「ある意味、中小の土建会社への補助金みたいなものだね」「そのとおり!」
「めぐりめぐって、街の活性化になったりしてね」「運動不足も解消できるし」
エコポイントで大企業ばかり助ける政府に比べれば、とても「あったかい」雪です |
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415.The sooner, the better? |
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「30分前から熱っぽい感じがして、はかったら38度5分あったので来ました」
「そうですか、で、症状はどうですか?」「ちょっとだるいくらいですかね」
「食欲は?」「あります、大丈夫です」「そうですか(じゃあ家で寝ていてください)
う〜んどうしますかねえ」「インフルエンザとかじゃないですかね」「ええ
可能性はありますが、今検査してもたぶん出ないでしょうね」「そうですか・・・」
「職場の指示やらでどうしてもという場合は明日検査しても結構ですよ」「はい」
『熱が出たらすぐに医療機関を受診してください』のアドバイスで受診は倍に
(体力があり休める場合は自宅でしばらく安静にして・・が抜けていますね) |
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「急に左手が挙がらなくて痛いんですのよ」「何か思い当たることは?
変わったことはしてませんか?」「ええ、ぜんぜん」「そうですか、じゃあ
万が一今飲んでいる薬の副作用かもしれませんから、中止しましょう」
一ヶ月後・・「その後どうですか?」「えっ、ああ、ぜんぜんよくなりました
それで、日記見て気づいたんですが、あの前日わたし農作業したんですよ
それって、やっぱり関係ありますかね?」「・・・・もちろん、おおありでしょう」
「地面がぬれてるのは、昨日降った雨と関係がありますか?」みたいです |
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「子どもに新しく出たWiiのマリオのソフトを買おうとしたらさ、ないんだよ」
「えっと〜、ほらネットで探せばあるけどね、でも、値段がかなり割高だね」
「だろう、クリスマスに間に合わせようって、親も必死だからね」
「いろんなソフトや、ゲームの新型が出るたびに繰り返される図式だね」
「どうせしばらくすると、中古で安いのが出回ったり、値崩れしちゃうんだよね」
「してみると、なんだかインフルのワクチンに似たものを感じるね」「たしかに」 |
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「のどの奥でよく腫れるところだけどさ」「ああ、扁桃腺ね」「うん、でも
なんで扁桃腺って言うか知ってるか?」「・・扁桃は、アーモンドのこと、だって
似てるからだろう」「それじゃあおもしろくないなあ。ここが腫れると痛くて
聞かれても返事ができない、返答せん(ヘントウセン)からさ」「ギャフン」
女性に「このノドチ●コの奥のところがいたいんです」といわれると少し慌てます |
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「最近愚痴っぽいインフルネタが多くないかい?」「そうだな確かに
こうテレビも新聞もよってたかってインフルエンザ恐怖症をあおるとなあ」
「ほら、またそれだ」「わかった、じゃあ小ネタでいってみようか」「あいよ」
「疲れた人をねぎらう料理ってな〜んだ」「ねぎらう?・・なんだろうなあ」
「答えは“ネギラーメン”(ねぎらう麺)でした」「そうきたか」
じっさい、疲れがとれるメニューですけどね、今度ランチでいかが? |
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「お久しぶりですねえ」「ええ、インフルエンザがコワクって家にいました」
「そうですか、でも知っての通りかかるのはほとんどが子どもですよ
親御さんでももらう人もあまりいませんから」「そうですか・・・」「ええ
これまで沢山のインフルやら風邪やらにかかって、立派な免疫を
持ってるんです(だてに年喰ってるわけじゃないんです)」「はあ」
見た目は弱々しくても(失礼)秘めた老人力があるんです!自信を持ってね |
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「市では集団接種もやることにしたらしいね」「そうだね、外来としては
助かるけど、相変わらず告知も遅いし、事前になんの連絡もないから
受付ではまた混乱必至だね」「どうして?」「どこで受け付けてますか、
キャンセルしたらいいですか、とかね。どうせワクチンも申請分はくれないから
あっちの方が早かった、こっちはいつになるんですか?今から予想がつく」
「ワクチン接種して亡くなった人もいるしね」「因果関係は不明っていうけど
関係の証明も、無関係の証明も、ムズカシイのは同じはずだろう?」
「あくまで任意だからね、なんでおまえはやらないんだ、にならないといいけど」
予防接種 みんなでやっても やっぱりコワイ、よね |
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「最近お昼休みに温泉巡りしてるようだね」「ぶらぶらブランチみてるね」
「なんでまた?ランチのネタが少ないからじゃないのか」「(ドキッ)いや〜
週末に時間と金かけて遠くの温泉旅館に泊まってさ、早朝の露天風呂に
入るのはすごくぜいたくだろう?」「そりゃそうだ」「ところが、秋晴れのお昼に
まったり露天風呂につかってるのも、全く同じだって気がついたのさ」
「でも、お湯の効能とか・・」「食堂と同じで(失礼)、僕はあんまりこだわらない
それに、このへんの共同浴場は、さりげでレベルが高いんだ」「へえ〜」
なにしろそのぜいたくが30分で150円から300円で味わえるんだからね! |
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「なんだかさっきから電話が鳴りっぱなしだけど」「そうね、ほとんどが
インフルエンザワクチンの問い合わせだね」「そうなの?」「うん
『予防注射やってますか?値段はいくらですか?予約します』ここまでは毎年同じ
今年はさらに『新型はどうですか?両方できますか?やったほうがいいですか?
いつから予約できますか?いつ頃打ってもらえますか?』ってなぐあいだね」
「さすがにここでも(失礼)通常の業務に支障をきたすね」「ほかの小児科とか
大病院は大変なことになってるだろうね」「ワクチンパニック、予想通りと言うことか」
来年から、ワクチンは扱いませんというところが増える、これが第二の予想、かな |
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「この子、熱を出して昨日他の病院に行って検査してもらったんですが、そのときは
陰性だったんです」「インフルエンザの検査ですね」「はい、それでもう一度検査だけ
してもらおうと思ってきました」「・・・薬はもらったわけですね」「はい」「で、
幼稚園に報告したいからですか?」「いえ、新型インフルエンザだったらどうしよう
タミフルとかどうかなと思って」「検査をするのはかまいませんが、ひとついいですか
これまで約500万人が新型にかかったとして、不幸にして50人ほど亡くなりました。
裏を返せば、499万人以上の人はまず回復してしているということです」「はあ」
それに突然死した子どものほぼ100%近くがそのタミフルをのんでいるんですよ! |
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「君は医者だから、もう新型のワクチンは打ったんだろう?いいなあ」
「まだだよ」「えっ、でも医療関係者の分は配布したってニュースで言ってるけど」
「毎日のようにたくさんの書類、FAXが送られてきて、やれ数を申請しろ
患者の数を調べろとか、むちゃなことをいう割に、送ってくるワクチンの数は
割り引いているのさ」「そうなの?」「事務や薬局も患者さんと接するという
現場を知らないぞっとするお役所仕事だね。俺から先にやるとも言えないし
きっとくしゃみや咳を浴びまくってるから、とっくに免疫はできてるよ」
「じゃあ俺の分はいつになるのか・・・」
「いや、結局タイミングずれでだぶついて、輸入ワクチンなんか余っちまうよ、きっと
大枚はたいて買ったのに、結局食べられなかったタイ米の二の舞さ」「ギャフン」 |
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「この子、昨日の夜39度まで熱が上がったんですよ、インフルエンザはやってるし
調べてもらおうと思って・・」「はい、いいですけど・・・・陰性ですね」「えっ!?
違うんですか?」「まあ、ふつうの風邪でしょうね」
「私は37度ちょっとしか熱ないんですよ。でもインフルエンザだと仕事に行けないので
調べていただこうと思って・・」「はい、結構ですよ・・・・陽性ですね」「えっ!?
そんなに熱高くないのにですか?」「ええ、世間で言うほど症状は重くない人も多いです」
「発熱外来」「発熱センター」と、熱で線引きすることのナンセンスがわかりますね |
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「こっちの地方で気がつくのがさあ、交差点の曲がり方だね」「というと」
「右折待ちの車が、対向車が左折しようとすると一緒に曲がろうとするだろう」
「そうだね、割に多いかもね」「そんなに急いでどうするっ、て感じだよ」
「こないだなんか、まちなかでエライ勢いで追い越されて、みてたらすぐ前で
パチンコ店に入っていったモンね」「ひぇー」
「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」まさに至言です |
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「具合はどうですか?」「1週間前にめまいがして悪かったんだす」
「そうですか、大変でしたね、今はどうですか?」「いまは、なんともねえす」
「それはよかった」「だばって、まためまいするんでねえがど思えば心配だす」
「その心配にとりつかれてると、かえってまためまいがしてきますよ」
持ち越し苦労と取り越し苦労にとりつかれて、元気な今を楽しめない
大切な命のエネルギーの無駄遣いをしてますよね |
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「外来も最近ずいぶんと人が来なくなったねえ・・
新型インフルエンザ・未曾有の不景気・大型台風・凶悪事件
・・・みんなこわくて家にこもってるんだろうね」
「っていうか、おまえんとこの医院が、はやってないだけじゃない」
「おかげで、こうやってこばなしを更新できるんじゃないか」
「そこまでいくと究極のアホ野郎だよ!」 |
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「うちの子は肉嫌いだって食べないし、すぐにおなかいぱいってなるんです」
「体格も普通だし、元気そうだから問題ないでしょう、そのうち変わりますよ」
「そうでしょうか」
牛肉1キロつくるのに数キロの穀物や燃料が必要とかんがえると
「肉をたらふく食って、デスクワークしている大人(メタンガスも時々出す)」と
「ご飯とお菓子、果物少し食べて一日中元気にしているこどもたち」とは
えらく燃費が違いますね
大人もハイブリッドなみに燃費をよくできると思うんですけどね |
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また健診の季節ですが「これ送られてきたんだすばってなんだべ」
「ああ、生活機能評価ね、でもあなたなら元気だから、これには
引っかからないと思うけどなあ・・ふむふむ」「どうだすべ」
「じゃあちょっと立ち上がってみてください」「はいよ、(すーっと立つ)」
「何かにつかまらないと椅子から立てない、というところに’はい’と
書いてあるけどね」「はあ、たまにそういうこともあるがらなあ」
「これは、いつもそうだという人があてはまるんですよ。あと、ここまで
どうやってきました?」「歩いてきたす」「20分はかかるでしょう
15分以上歩けない、に○してあるよ」「はあ、毎日ではないから」
見ればすぐにわかることを書類で決めようとするからこうなるんですね |
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(胃の透視検査をしながら)「このレントゲンの機械も古くなったなあ
僕の操作の動きについてこれないしなあ、もう少し素早く
反応してくれないかなあ(ぶつぶつ)」「・・どうかしましたか?」
「オレってニュータイプなのかなあ、まっいんだけどね」「???」
「機械がオールドタイプなだけなんだけどね(自爆)」
そういうことを平気で言うところはまさにニュータイプなのかもね |
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「最近Tさん食欲がなくて、味が薄くて食べられないって言うんです、奥様がいつも
漬け物を差し入れるんですけど、塩分制限があるのであんまりあげてないんですよ」
「あれっ血圧高いんだっけ?」「いいえ」「じゃあいいじゃない好きなだけ食べてもらえば」
「いいんですか?」「もちろん」Tさんは○○ガンを治療している90過ぎのおじいさんです
「血圧や血糖はコントロールされましたが、本人は衰弱しました」じゃシャレにならない
塩分やコレステロール神話にすっかり洗脳されているようです |
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「あれ施設に入ったんじゃなかったんですか」「ええ、でも又家に帰すことにしました」
「あわなかったのかな」「ええ、まあ」「薬もだいぶ変わりましたね」「そしたら昼間
ふらつくようになって」「そうでしょうな」「それに糖尿があるから1400キロカロリーだ
って食事が制限されて」というのは胃ガンも克服した90になろうかというおばあちゃん
「だめですか」「いいですよ、どうせそんなに食べれないし、好きなものを今まで通りで」
するとおばあちゃん、とてもうれしそうにニッコリ
「あなたがもしこの年になって食事制限されたいですか?」「ゼッタイいやですっ!」 |
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「もしもし、○○と申しますが、患者さんの紹介で問い合わせなんですが」
「どういった患者さんですか」「かくかくしかじか」「ちょっとお待ちください
内科の外来と変わります」「はい、替わりました、外来です」「患者さんの件で」
「どういった患者さんですか?」「かくかくしかじか」「そうですか、じゃあ
■■先生に替わりますので、お待ちください」「はい、どうしました?」
「患者さんの紹介ですが、かくかくしかじか、という病状なんですよ」
私は予想してるし、なれてるから良いですけど、患者さんだったらネエ |
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「ダンナさんの検査結果ですが、血糖はだいぶ下がってますね
逆に低血糖の症状がないか聞いてみてください。かくかくしかじか。
それがあるようだとお薬を少し減らさないといけないかもしれません」
と、奥様に説明。しばらくしてダンナさん本人から電話です
「先生、お薬を減らすと言われたんですが、わたしは減らしたくないんです」
「今減らすとは言ってませんよ。かくかくしかじか。」「そうでしたか、私は
てっきり・・・」「あいだに人が入るとこうなんです。ある意味予想通りですが」
直接説明してもうまく伝わらないのに伝言になると意味がまるで変わったりする |
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「僕は●●病院の泌尿器科にかかってるんだけど」「ええ」
「この間年に一回の検査をしたんだけど、超音波をやらなかったんですよ」
「はあ」「いつもはやるんだけど、それはなぜでしょうか?」「・・・主治医に
その場で聞かなかったんですか」「う〜ん、まあいいかなあってかんじでした」
「病気のことも、検査内容も、経過も知らない私に、わかるはずがないでしょう
テキトーに説明しても良いですけどね」「そうですか」「まあ、ご心配なら
うちでも超音波はできますから、やりましょうか」「そうしてください」
あとになっていろいろ考えて、不安になってくるんでしょうね |
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「最近、勤務医がどんどん開業してるっていってるようだけど」「そうだね
でも、以外と知られていないけど開業医は高齢化が進んでいるんだよ」
「そうなの」「うん、一般診療科の医院・クリニックの医者が約7万人として
4人に一人が70才以上という報告もある。平均年齢は58才。勤務医の
平均年齢は約42才だから16才以上も違う」「まあある程度の期間
勤務医をやったあとで開業するからね」「つまりあと10年もすれば
診療所の医者が急減する可能性があるってことだよ」「どうなるんだろうね」
「ボクの理屈で行くと病気も減るからバランスは大丈夫」「医者が言うことか」 |
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「ねー、パパはちいさいときなにになりたかったの?」
5才になるうちの娘が突然きいてきました
「パパかい、そうだなぁ、、パパはおまえのパパになりたかったんだよ」
なんの気なしに出てきたセリフにすこしビックリ
「・・・」不思議そうな顔をしていた娘も、ニッコリ
台所できいていたかみさんはニヤニヤしてます
あんがいと、それも間違いでないようなきがしました |
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「二日酔防止の方法がわかったよ!」「ホントかい?」「うん(たぶん)
夏バテの原因は知ってるだろ?」「そうだな、冷たいものの飲み過ぎ食べ過ぎ
クーラーのあたりすぎ、とか」「そう、いわば、からだを冷やしすぎるからいけない」
「砂漠の民族は、のどが渇いても熱いお茶を飲むというしな、インドのカレーも」
「ピンポン!冷たくなった胃腸を温めるためにはとんでもないエネルギーが必要だ」
「それに体力を消耗するってワケか」「そう。だったら切りきりに冷やしたビールを
いっぱい飲むのはどうかということになる」「すると・・(いやな予感)」「そう
ドイツみたいにぬるいビールを飲めば良いんだよ。ぬるいと酔うのも早いから
飲む量も減る理屈さ」「でも肝腎なことを忘れてるぜ」「なにっ?」
「そんなビールうまくないってこと!それにドイツ人は二日酔いしないのか?」「・・」 |
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「知ってるか、学校に入った泥棒は、警備会社の人だったんだぜ」「へえ」
「なんでも警報装置が切ってあったのがおかしいって、ばれたらしい」「やるね
灯台もと暗しか。でも、たまにあるじゃん、セキュリティーソフトを売る会社が
ウイルスを作っていたとか」「そうやって不安をあおって客を増やす作戦だな」
「製薬業界も似たようなモンだな」「おいおい、いいのかいそんなこと言って」
「となると、病気がいっこうに減らず、
むしろ増え続けるのは医者のせいだ、という理屈だね」「医者が言うことか」 |
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「今回、キャンペーン期間中でして、この機器が大変お安くなっております」
「へえ」「定価が百○十万のところなんと5割引で●十万になっております、ハイ」
「そりゃお得だね、って、だいたいその定価って言うのが高すぎるし」「えっ」
「日本の医療機器はもともと高いシー、競争もほとんどないシー、定価なんて
いくらでも高くすればすごく割引した感じがするだけだシー」「それはそうですが」
「薬もそうだけど病院が買うときは消費税付きなのに、売るときは消費税なし
その差額は全部病院が自腹切ってるって、みんな知らないシー」「シーつれいしました」
医者だけ増やしても、解決にはならないゾー |
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「●○のカードはお持ちでしょうか?」「いいえ」「あれっ、おまえカード持ってないの?」
「うん」「あれは便利だよ、ポイントはつくし割引とかあるしさ」「知ってるよ」「じゃあ・・・」
「店のメリットって考えたことある?」「そりゃ自分の店で買い物してもらえることだろう」
「40代男性がどんな品物を買うか調査できる。頻度、金額、時間帯・・」「まあね」
「趣味を知ってるかのようにダイレクトメールやカタログが送られてくるようになる」
「・・・確かにな」「そもそも’お得’ってビミョーだよ。安いからっていらないものをいっぱい
(失礼)買うのが、ホントにお得かなあ」「なんだか、買う気が失せたよ」
「おまえは一緒に買い物するには最低の友達だな」「節約したいときは声かけてね」 |
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「えらいめにあった、まったく、きいてくれよ、ぶうぶう・・」おじいちゃんが
看護婦にグチってます。どうやら○●病院に行って診察やら検査やらで
丸一日かかったようです。「でも、いっぱい科がそろってるし、新しいから
きれいだし、機械も最新式でしょう。うちなんかと比べたら・・・(後略)」
「ほんとに神経たける(イライラする)、まったくきいでけれ、ぶつぶつ」
くさりが金でできていても、つながれていれば喜べないと言うところでしょうか |
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「ホームページやブログを何人が見たかって毎日数えるのがあるだろう」
「アクセス解析ってやつね」「あれが不思議なんだけど」「どうして」
「新しい記事を書きこむとアクセスが増えるのは、どうしてだろう」
「更新してるな、と思って読む人が増えるからで、あたりまえじゃないか」
「じゃあ更新したってどうしてわかるんだい」「ちょこちょこのぞいてるから・・」
「一定のファンがいて一定の頻度でのぞくなら、毎日ほぼ同じはずだろう」「まあね」
「新しくなってるって人に知らせるかニュースにならない限り増えないんじゃないの」
「そうかなあ、なんか違うんだけど、よくわかんないな、そんなことで悩むなよ!」
「きっと思いがテレパシーみたいに伝わるんだと思うよ」「医者の言うことか」 |
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「予言してもいいけどさ、今度のワクチンは値段上げるとこが多いぞ」
「そうかね」「うん、政府の補助も期待できるし、品薄感に危機感まである」
「誰に優先するかって決めかねてるようだけど、一般人は無理かな」
「そうなる可能性はあるね、きっとネットで何万円なんてニュースになるかも」
「まさか」「副作用も不明で、効果も未知数なんだけどね」「おいおい」
「だから僕の持論はワクチンは天然モノが一番!」「なんだそれ」
「はやめにかかって正当な免疫を獲得する、ということさ」「医者の言うことか」 |
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「このたびわが社では、患者さまのコンプライアンス向上、すなわち
お薬の飲み忘れを防いで、きちんと飲み続けていただくための
キットを開発いたしました」「へ〜」「・・・どうしても骨粗鬆症などは
特に自覚症状がない方も多いので、自分で中止してしまう方が多いんです」
「まあね」「そこでこのようなキットをお使いいただくことで・・・」
「コンプライアンス向上は薬の売り上げ増大だもんな」「えっ、まあそうですが」
いっそ、皇○みたいに体験者のCMでも流したら!(流したいだろうなア) |
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「このあいだのおばあちゃんの検査結果を聞きに来ました」
「そうですね、少し貧血があるくらいであとは異常なしですよ」
「そうですか、よかったわ」「で、おばあちゃんはお変わりないですか?」
「ええ、でもデイサービスで37度ちょっと微熱があるからって
お風呂入れなかったりしてるみたいです」「微熱があるんですか」
「ええ、でも元気だし、施設の人も『おとしよりは、からだの代謝が
あれだし、あれでしょう』って言ってましたから」「あれって?」
「なんでしょうねえ、よくわかりませんけど」
それで納得できるほうがよくわかりませんけど・・ |
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「なかながしんどくて、こごさ来るの大変だがらクスリ多めにけれす」
「そうですね、わかりました、じゃあふた月分だしておきますから」
「あいーヨガッタ、へば、いつもの注射っこしてもらうす」「わかりました」
すると、その翌日、またそのおばあちゃんがきたではないですか!
「あれれ、なかなか来れないんじゃなかったの?」「んだすばって
注射っこ打ってもらったら、すごく調子がいいんで、
また打ってもらおうと思ってきたス」「・・・ギャフン」 |
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夏休みに入ってから毎朝ラジオ体操です
いかに昼間暑くても、朝ひんやりとすがすがしいのは田舎ならでは
身も心もリセットしてフレッシュな気分で一日のスタートです
テキトーにぶらぶらやってる子もいますが、毎朝顔出すだけでも
エライモンです(二日酔朝寝坊のオヤジ達に比べれば・・・)
でも、そこのお父さん、子どもの前でうまそうにタバコを吹かすでない! |
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「レントゲンは大丈夫です、まあ骨が少し曲がってるけど、年相応でしょう」
「んだすか、へばダメだすべ。手術したらって今でも言われてるばって」
「ダメじゃないですよ、手術なんかしなくて良いですよ、これくらいで」
「こんたに曲がってればもうだめだすな」「誰と比べるかですね・・・
60才でその辺を走り回ってる人と比べればとても悲惨だし、
90才でくの字に曲がった人に比べればすばらしく良い、ということでしょう」
比べない、競わないでいられれば、苦しみつらさは半分になるでしょうにね |
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「きょうはずいぶんと脈が遅いですね、40台ですよ」「そうなんです
きのうからなんだかカラダがだるくて」「なんかムリしたんじゃないですか?」
「いえ、きのうは草取りをして、そのときはなんともなかったんですが
よるに急にだるくなって、そしたら脈が30いくつになって、もうびっくりして・・」
「炎天下の昨日ですよ、草取りしたんですか!」「ええ」「危ないからやめなさいって
・・その年になったらもう同じアドバイスはしませんよ」
なんど言っても懲りない、そんなあなたにびっくりです |
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「うちのおじいさんまた肺炎起こしてしまって、入院したんですのよ」
「そうですか、奥様もあちこち悪いのに大変じゃないですか」
「そうなんです、そしたら、入院するなり看護婦さんが、泊まってくださいって、
『点滴抜いたりするといけないし、あぶないので一緒についていてください』って」
「それも無茶ですね、あそこは最近看護師増やして7対1とかにしたばかりなのに」
「普通の4人部屋に布団敷いて付き添っていたら、疲れてしまって」「それはそうだ」
やり方変えないで、点数目当てに形だけ変えるとこうなるのかなあ |
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「原因不明の食中毒が増えてるって、テレビでやってたけど、どうなの?」
「そうだね、直接うちでは見てないけど、あちこちで増えてるらしい」
「すぐに症状が出て、わりに軽くて治ってしまうけど、原因が特定できない」
「そうなんだ、ボクはおそらく農薬の影響だと見てるんだけどね」「またか」
「うん、においもないし、水溶性なのに洗ったくらいでは落ちないらしい」
「やっかいだな、どうしたらいい?」「よく洗った上で、皮は食べない
あと、やっぱり無農薬のものを選んでいくしかないだろうな、なにより・・
毎日デトックスしてくれている肝腎(肝臓と腎臓)に感謝していたわらないとね」 |
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「どうですか、カゼはよくなりましたか?」「はい、セキは出ないようになりました」
「よかったですね」「はい、でも、もう一回おくすりをもらおうと思って」
「まだ、なんか症状が残ってるんですか」「ええ、ご飯食べようと思って
湯気をかぐと、セキが出るんですよ」「・・・!?はあ、それだけですか」「はい」
「それぐらいだったらクスリはいらないでしょう」「そうですか、でも心配で」
「おたくはゴミ出しするでしょう。ゴミ持って行ってくれなかったら大変でしょう」「?」
「セキも、体のゴミ出しなんですからむやみに止めればいいものでもないんです」
「・・・なーんていってると、ヤブだっていわれるから、出しますけどね、ふー」 |
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レントゲン撮影で、息を止められないお年寄りはたまにいます
中には胃透視(バリウム検査)の時にも息こらえができない方も
そのひとはどうやって検査するか・・・「は〜い、息を止めて」
なかでは自分で鼻をつまんでいます。ひどいときには看護婦が
中に入って鼻をつまんであげないといけない場合も
「胃カメラの方がラクだよ」といっても「ゼッタイにムリだす」で終わり
笑っちゃいけませんが、ニヤニヤしてしまいますね |
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「(血圧手帳を見ながら)自宅での血圧は落ち着いているようですね」
「ええ、でもこないだ頭が重くて測ったら、170もあってびっくりしました」
「えっ、いつですか?手帳には書いていないようですが」「おとといです」
「どうして書かないんですか?」「・・・」「まさか、何回も測って良い数値だけ
書いてるんじゃ」「そうなんです」「それじゃあ、意味がないでしょう」「はあ」
「わたしに賞めてもらうことに意味もないし、あるがままを評価しなければ」
結局ソンをするのは本人なんですから・・ |
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腹部エコー中「はい、大きく息を吸って〜、そうじゃないです
胸で吸うんじゃなくておなかをふくらましてください」「▲□○×?!」
患者さんは一生懸命おなかをペッコンバッコンしています「そうじゃなくて
いわゆる腹式呼吸をしてみてください」「えーと、えーと、どうだっけ?」
無意識にしてることを急に意識するとややこしくなってしまいますね |
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「こないだ健診うけたら、こんな紙が送られてきて、はじめてなので
びっくりしてしまって」「そうですか、胸部健診ですね、どれどれ・・
『所見がありますが心配ありません。念のため経過観察してください。
精査や治療は不要です』なんだ、古い影か良性なので来年またうけてね、
ということです」「そうなんですか、わたし結核だったらどうしようって思って・・」
「大丈夫、たとえ結核でも治療できるし、心配なら半年後にまたとりますから」
それにわざわざレントゲンを被曝する必要もないですからね |
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「このあいだ白内障の手術で入院してきました」「そうですか、無事で何より」
「ただ入院中に低血糖発作を起こしてしまって」「あれまあ、それは大変だ」
「クスリを一つ減らされましたけど、退院したらもうおきなくなりましたから」
「良いんだか悪いんだか・・入院するとたいがいの人は(売店で買い食いしない限り)
血圧も血糖も下がって体重が減ります。改善したとはいえ自宅での食事に比べれば
’粗食’だということでしょうね」
普段いかに食べ過ぎているかと言うことに気づく良いチャンスなんですけどネ |
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「最近空からいろんな生き物が降ってくるようだけど、どう思う?」
「やっぱり鳥だろうね。飲み込んでためたものをはき出すんだろうな」
「そうかね」「気になるのは、現象だけを騒いでいることだね」「?」
「なぜ、鳥ははき出すのか、のみこめないような汚染とはなんだろうって
そちらに目を向けていかないと」「農薬か?」「うん、他国では禁止されてる
農薬が日本で沢山使われてるとか、神経に影響してうつを引き起こすとか
ミツバチの大量死にも関係しているというヒトもいる」「マジで?」
「そういう農薬を買わざるを得ない状況とか・・」「また陰謀か(苦笑)」
沈黙しているようで自然はこれだけ饒舌です |
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「前立腺肥大でずっと泌尿器科にかかってたんですが、あまり変わらず
そしたら、友人に勧められて隣町の○○医院に行ってきました」「はい」
「そしたら、クスリではもう難しいからって手術を勧められたんですよ」
「そうですか」「で、○○総合病院で手術することになったんですが」「が?」
「こちらのほうで、何かもっと良いお薬があるんじゃないかと思いましてね」
「・・・さすがにそれはないでしょう」「ありませんか」「そんな特効薬があれば
とっくに試してるはずでしょう?」「そうですかね」
こういう心理につけ込んで沢山の民間薬がTVにあふれるわけですよね |
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「せんせい、眠れなくなったのでまたおくすりいただけますか?」
「そうですか、しょうがないですね」「でも、ボケるんじゃないでしょうか?」
「どうでしょう、心配なら飲まない方が良いでしょう」「そうですか・・」
「でも、眠れないのも心配なんでしょう」「そうなんです、どうしましょう?」
「実はボクも相談があるんです。家に帰るまでに車にひかれたらどうしようって
心配で。家に帰らないでずっとここにいた方が良いですかねえ?」「まあ
先生ったら、アハハハハ」「ほらね、ばからしいでしょう」
くよくよ考えるより、そうやって笑っていればボケませんよ |
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