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院長のエッセイ


 青年会議所でわかったこと

おかげさまで私も、青年会議所(JC)の卒業を迎えることができました。
(JCは20歳から40歳までという制約があり、40歳で卒業します)

父の死とともに診療所を引き継いで五里霧中、ふるさととはいえ知り合いも少なく、何か足りない、
そういう思いでいたときに巡り会えたのが青年会議所でした。そして5年。

思い出はひとそれぞれで、聞かされてもつまらないかもしれません。ならば、
青年会議所を経て自分は何が変わったか、勝手に検証してみたいと思います。

『素晴らしいなかまを得た』
久しぶりの同級生よりいつものJCメンバー。町を歩いても、イベントに顔を出しても、
知った顔がいるのは本当にうれしいもの。得難い生涯の仲間です。

『町に期待しなくなった』
町の隅々まで歩いて、いろんな行事に参加して、裏方の苦労を知って、いままで自分が
大館のことをほとんど知らなかったことに気がつき、知るほどにその魅力の奥深さに満足し、
そして安心しました。

『子どもたちが大好きになった』
青少年育成委員長としてわんぱく相撲を体験しました。また「冒険遊び場」を長木川原で展開。
子どもたちのはつらつとして新鮮な感受性にあらためて魅せられ、見習うものはここにあると気づきました。

『もっと遊ぼうと思った』
今の子どもたちには本当の遊びが足りない、と指摘してみて、それは実は大人に始まっていたことに
気づきました。「比べない、努力しない(ほっておいても好きだから一生懸命になる)、
ただ楽しむ」のが遊びの基本。人生もそれでいいのだ、きっと。

『こころはいつも青年だ』
見た目や、まして年齢で決めつけてはいけない。これは日々高齢者といわれる患者さんを診るにつけ
思い知らされたこと。おそらく、最期まで私のこの心も同じく「若い」でしょうね。
そして大館は私の「本当のふるさとになった」のです。

JCは卒業しますが、住民としては生涯現役です。この恵まれた地で、夢に向かって、元気ハツラツ、
歩んでいきます。皆様、どうか暖かく見守ってください。改めてJCメンバー、諸先輩と家族、そして
「大館」に感謝します。
(18年度青年会議所あゆみ)



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